Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

碇星

2014年09月11日 21時29分49秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 横浜の中心部では本日は雨らしい雨は降ってこなかった。しかし朝の内川崎市内や横浜市の北部方面では雨が強かったと聞いた。雨が局地的に偏る傾向が一向におさまらないようだ。これは「今年の気候の特徴」なのか、長期的な傾向なのか、今のところ判断はつかないといった方が良さそうである。

 夕方まで所用で川崎や横浜の関内を歩き回り、帰宅。

 さて本日これから、昨日のオルセー美術館展で気に入った作品のピックアップ作業から始めることにした。

 夜中過ぎにはまた月を眺める時間をもってみたい。

 俳句に「星月夜」という季語がある。秋の夜は空が澄むので星が美しい。月がすっかり細くなり新月になったころが星がもっとも美しい。これから9月24日の新月に向けて星が美しくなる予定なのだが、天候は回復するだろうか。
 またカシオペア座は和名を碇星という。wの字に見立てたのを日本では碇の形に見たという。これが秋の季語として扱われる。しかし季語として扱っていない歳時記も多くあり、季語として定着しているかどうかの判断は難しいようだ。

★豪雨止み山の裏まで星月夜  岡田日郎
★君が香やビル街に一つ秋の星  梶川祐子
★胎動を告げる瞳涼し星月夜  田中あかね
★耳鳴りのつんと抜けたり星月夜  秋山陽子
★灯台の一閃触れし秋北斗  佐々木文子
★死ぬ事の残りておりぬ星月夜  大野英美
★真向かひにカシオペア得て旅半ば  伊藤晴英


十六夜、立待月‥

2014年09月11日 12時19分31秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 昨晩遅くに月を眺めた。雨雲はなくなり、中・高層の雲が空全体を覆っていたが、月は雲をとおして美しかった。鮮明に見る月もいいが、雲をとおして見る月も見飽きることはない。10分ほどベランダから天頂付近の月をじっと見ていた。
 東の空では稲光りが絶え間なくしていた。音はまったく聞こえない。稲妻が見えたわけではなく、雲間に光が映るのが不気味である。夕方すさまじい雨を目にし、その音の圧力を感じたので余計不気味に思えた。

 稲光の不気味な光と、月の光が何とも相容れない矛盾した雰囲気を空に同居させている。異常な天候、気象現象は、空の景色に慣れ親しんだ人にも複雑な感慨を人に与える。

 旧暦では十五夜は今の暦の8日の晩であったが、実際の月令で満月は9日。ということで、私が昨晩見た月の暦の上では立待月。だが、月令では十六夜の月。難しくて頭が混乱してしまいそう。
 十六夜の月は漢字表記ではそのとおり旧暦の十五夜の次の夜の月のことを差す。訓というか和語では月の出が約40分から50分遅れるので出てくるのをためらっているように見るので「いざよふ」といわれた、という説明がなされている。既望ともいう。
 そしてその翌18日の晩の月を立待月という。月の出を「立って待つ」意味だという。翌日は座って月の出を待つので居待月、19日は寝て待つので、寝待月・臥待月という。

★十六夜や囁く人のうしろより  千代女
★いざよひの外に出て心つまづきぬ  三橋鷹女
★深山の風にうつろふ既望かな  飯田蛇笏
★十六夜の人魚座りは妖しかり  吉田静二
★立待や明るき星を引き連れて  岩田由美
★十七夜水禍の村を照らしけり  北須賀トシ子
★蒟蒻に箸がよくゆく居待月  加藤燕雨
★身を抜けし言葉の冷ゆる居待月  大泉信夫
★食後また何煮る妻か寝待月  本多静江



蚊に刺された

2014年09月11日 10時50分35秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨日午後に多磨霊園の裏門に入った直後に、虫よけスプレーを首や腕に噴霧した。ところがお墓に着いてみると左肘が痒い。蚊にくわれた跡がひとつ。妻も同じようなところを食われていた。
 虫よけスプレーを噴霧する直前に、裏門に入った直後にくわれたらしい。しかし効き目はあるようで、蚊は傍には寄ってくるが皮膚に止まることはなかった。
 迂闊であったのは、近くにある便所に入った時。太ももをさらにひとつ食われた。スプレーをしたときズボンにはかけていなかった。薄手のジーパンの上から食われてしまった。なかなかしつこく、そして強烈な蚊である。
 墓地というのは蚊がたくさんいる。スプレー持参までは良かったのだが、もう少し早目に、そして服の上からもスプレーしなくてはいけなかった。

 午後から横浜でも雨がひどくなるらしい。友人の見舞いに川崎に出向く予定である。あまりひどくなってほしくないが‥。