Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

きり絵「ふるさと福島」から(5)飯坂温泉鯖湖湯(きり絵さとうてるえ)

2010年05月31日 21時23分32秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
鯖湖湯


 案内書を転載すると、
 「鯖湖湯は、元禄2年(1689年)奥の細道の途中、飯坂に立ち寄った松尾芭蕉が湯につかったと伝えられる名湯です。明治を偲ぶ共同浴場として、1890(明治22)年松山市道後温泉坊ちゃんの湯(1895(明治27)年)の建築より古く、日本最古の木造建築共同浴場で、長い間飯坂温泉のシンボルとして、地元住民や観光客に親しまれてきました。
  1993(平成5)年12月改築した鯖湖湯は1995(平成7)年東北建築RACコンテスト'95入賞によってその名も一層高め、テレビ等の取材も多く訪れた観光客の人気を集めております。
  外観のヒバの香りと輝く御影石の湯舟が温泉の雰囲気を引き立てていますのでゆっくりと湯の気分に浸ってみませんか。また近くにはお湯かけ薬師、鯖湖神社があります」
と記されている。
 私はこの屋根の曲線が美しいと思う。垂直のヒバの板目の上に河原と思われる屋根の曲線は、何とも柔らか味がある。
 温泉はかなり熱いらしく、掛け湯だけでも悲鳴が出ると聞いたことがあるが、そうではあっても共同浴場のなごみを思わせてくれる曲線であると思う。実は飯坂温泉には、一度だけいったことがあるが、大規模ホテルに缶詰の研修のための一泊であったので、8個もある共同浴場を訪れることはなかった。ホテルより一歩も出ずによく日の昼前に会議を追え、そそくさと福島駅にもどり新幹線に飛び乗って東京に戻った。
 本当はどんな温泉地でも、付近を散策し、共同浴場につかり、二日、いやせめて一日のんびりとしたいものだ。
 このきり絵を見た以上、是非ともゆっくりと訪れなくては気がすまなくなった。