Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

定年まで一年有余

2010年05月19日 22時01分45秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
誰でもが私のように59歳間近になれば、定年後の生活設計を考える。
40代までは65歳の年金満額支給までは働き続ける気は旺盛、70歳までも働きたいと思っていた。
しかも趣味と仕事は両立しながら。
だが50歳を過ぎてからの気力と体力の衰えは凄まじい。こんなに違うものかと自分で唖然とする。一番の変化は、人間関係が極めて煩わしく、処理が嫌になることではないだろうか。
また時間を他人に左右されることがとても嫌になる。自分で立てた計画やスケジュールをいじられるのが煩わしい。
埴谷雄高は政治の特質として「絶えざる現在への関心」といったが、これは現在の社会への関心=人間関係への飽くなき執着と読み替えることも可能だと思う。私などは現在への関心も、人間関係への執着もどんどん希薄になってゆく。
政治家失格である。
しかしこれは生への執着の減退ともいえてしまう。人間、最後までもがき続けるのが当然と思っているが、どこかで両手を上げて万歳をすれば、そこが終着点だろう。だからもがき続ける気力だけはしつこく持ち続けたい。