ただの備忘記録

忘れないように記録を残します。忘れるから記録に残してます。そして、その記録が役立つといいかな。

映画「キサラギ」

2010年01月21日 | 映画
先日TVでやっているのを見かけて、途中だったのですが面白くてチャンネルを変えられなくなり、最後まで見てしまった。
最初から見てみたいと思い、DVDを借りてきた。
ミステリー&コメディで、場面はたった1つの室内という作りで、元々は舞台用のシナリオだそうだ。

D級アイドル如月ミキの一周忌のために、掲示板で知り合った5人のファンが集まる。
その面々が個性的でそれだけでも面白い。小栗旬、塚地武雄、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、香川照之だ。
懐かしく昔を語る集会が一変し、ミキの自殺の真相を暴くための推理劇となる。新たな事実が出る度に、人間関係が変化を始め、5人の立場が目まぐるしく変化する。
話にスピード感が出て、非常に面白くなる。しかし、これら話の断片がすべて真実への伏線となっているのがシナリオの秀逸なところ。
また、小栗旬の演技が非常に魅力的で笑いを誘う。小出恵介のコミカルな演技と、香川照之の不思議な存在感がなんとも面白い。もちろん、ユースケと塚地にも見せ場がある。
そして、事件の真相が明らかになったかに見えたとき、またそこに大きな仕掛が待ち受ける。
最後は悲しみの上に幸福が見えてくるようなハッピーエンド。
最後のアイドルオタク全開の5人の姿もたっぷり笑える。映画館では大声で笑えないけど、この映画は間違いなく面白くて叫びたくなる。
声を出して、涙を流して笑える映画だった。お笑い番組よりも充実した2時間を過ごせます。