蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

薪をごろごろ、肝をぺろぺろ

2006-12-24 00:32:01 | テレビ・映画
痛くたって挫けないぞぉ、
苦くたって負けないぞぉ。

日本では日露戦争への活力源となった「臥薪嘗胆」。
そのもととなったのは中国春秋時代の呉越の争い。
呉王夫差と越王匂踐の過酷な争い、つばぜり合い。

この話をもとにしたテレビドラマ『争覇伝奇』を見た。
というか、ようやく、やっとこ見終わった。
長いよ、だって、全49話なんだよぉ。
しかも、全49話って何よ。
中途半端じゃん。

とにもかくにも見終わった。
なかなか毎回見応えがあった。
宿敵・仇敵越との戦いに勝利し、次第に増長していく呉王夫差。
夫差の奴隷に成り下がりながらもそれを利用して越国復興を目論む匂踐と名参謀法蠡
早くから彼らの策略を見破り事あるごとに夫差に諫言していた三代に使えた元老伍子胥
彼らを軸に物語は進む。

そして、この話に欠かしてはならないのが傾国の美女西施
法蠡の恋人でありながら、夫差に見初められ呉の後宮に差し出される西施。
越国復興のために、それは乱世の運命と受け入れて生きていく法蠡と西施。
後宮では夫差の寵愛を受ける西施に対して激しい嫉妬の炎を燃やす夫人(大国斉王の娘)。

次から次へといろんな事が起こっていく。
次から次へといろんな人が登場してくる。
終いには匂踐は夫差の糞尿を食べてもいるし。
それに比べたら肝ぐらいは我慢できそうな気がする。

ポイントとなる西施には香港の女優郭羨妮が扮する。
確かに綺麗です。
確かに意志の強さも感じます。
臥虎』でもいい感じで綺麗。
時代劇も現代劇もいけますな、美しい人は。

それにあの終わり方。
好きです。
こちらで人気があった理由がわかる。
でも、もうちょっと短くしてくれたらもっとよかったなあ。


*写真はこちらから。http://ent.sina.com.cn/v/m/f/zbcq/index.html

*ちなみに『臥虎』は、香港返還の際に警察が治安維持のために、スパイを裏社会に送り込む話の映画。『インファナルアフェア』(原題は『無間道』。こっちのほうがなんかいいよね)みたいだけど、規模が違う。その数、1000人。しかも、どうやら実話をもとにしているらしい。すごい。

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