蛇口が取れた

4年半の杭州生活を終え、ついに帰国。現在、中国人化後遺症に悩まされ、好評リハビリ中。

RPG体験記-あの娘を求めて-

2006-11-18 01:09:14 | 読書・書籍購入
前回よりの続き。

しかし、ここで負けてはいられない。
何のために来たのかわからない。
必ずあの娘を連れて帰るのだ。

まだ入荷していないっていうけど、じゃあ、どこにいけば手にはいるの?

新華書店(中国の有名な大型書店チェーン)にいってみれば。

寧波の?

そう。

でも、ボクは寧波の人じゃないし。
ねえ、教えてよ。

じゃあ、ここに行って聞いてみて。
館長さんに買えるかどうか聞いてみてよ、自分で。

と言って、手渡された一枚の紙。
そこには、博物館の館長さんのいるであろう住所が・・・

ついに、ボクはあの娘のいる城への鍵を手に入れたのだった!!
ジャジャーン。

早速、そこへ行くと門番が。
門番に館長に会いたいと告げると、何しに来たと尋問が。

あの娘に会いたいんだ。

ちょっと待ってろ。

中から明らかに館長ではない人が。
大丈夫なのか?
あの娘には会えるのか?
無事、手に入れることはできるのか?


しかし、予想に反し、なんとあっさりと「いくつ欲しいの?」。

やったー!!
おめでとう、オレ。
見事クリアだ。
無事あの娘を救出したぞ。

そう、攻略方法は、
1.売店のおばちゃんにねばって食い下がる。
2.自分は寧波人ではなく、わざわざ来たことを主張する。
3.チワワ犬のように、とってももの欲しそうな目をして訴え、おばちゃんに「どうする?天一閣」という気にさせる。
以上、3点。

ちなみに、この娘は、箱入り娘。
非常に体重が重く、がたいもでかい(見開きA3)。
上巻がカラー写真での影印。
でも、黄色い紙に黒い墨。
朱がないから、なんでカラーにしたのか不明。
このせいで高くなったんじゃないの?

下巻は「校録本」(標点・校勘つき)、「清本」、「唐令復原研究」の3本立て。

さらにちなみに、この娘は、
「田令巻第二十一」「賦[役]令巻第二十二」「倉庫令巻第二十三」「厩牧令巻第二十四」「関市令巻弟(第)二十五 捕亡令附」「医疾令巻第二十六 仮寧令附」「獄官令巻第二十七」「営繕令巻第二十八」「喪葬令巻第二十九 喪服年月附」「雑令巻第三十」
で構成されております。


*写真左が箱。右が上巻。

*現在のところまだ一般の書店には出回っていない可能性が考えられます。というのも、本を売ってくれた職員さんが「外にはないよ」と言っていたので。でも、これは現在までの状況であって、中華書局というメジャーな出版社である以上、いずれ近いうちに出回るとは思います。それというのも、私が天一閣で手に入れたものと中華書局のHPに載っているものとは、装丁が異なるからです。(私のは、箱入り・カバーなし。HP上のは箱なし・カバーあり)。いずれにせよ、私もたまに書店を覗いてチェックします。興味がある人がいれば、このブログ上でコメントでも書いておきます。
なお、中華書局のHP(天聖令)は、
http://www.zhbc.com.cn/zhongdiantuijian/open.php?id=48