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伊東良徳の超乱読読書日記

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判例行政法入門[第7版]

2023-05-01 23:50:23 | 実用書・ビジネス書
 行政法の分野の判例・裁判例を、講学上の行政法の項目に沿って分類し紹介する本。
 各項目で行政法学の基本的な説明を簡単に行った上で、代表的と思える判例・裁判例を事案を説明し、判決文を引用して紹介しています。判決については紹介に徹し、論評は、他の判決との関係がどうなるか等にとどめ、抑制しています。
 弁護士の立場からは、紹介に徹しているところが読みやすく、裁判所の立場を学習するのには適切に思えるのですが、同時に、学者である著者らが言いたいことを言わないでいることに物足りなさも感じます。
 1995年の初版以来第5版までは概ね3年ごとに新たな版が出版され、第6版は7年余、第7版は5年弱での出版となっています。第7版で紹介されている第6版出版(2017年12月20日)後の最高裁判例は8つにとどまり(巻末の判例索引)、しかも重要判例として番号を振り事案付きで紹介されたものは皆無です。時間が経ったから出さなきゃと思ったのでしょうけれども、第7版を出す意味があったのか疑問があります。15人の裁判官が全員安倍・菅政権下で選任された者ばかりの最高裁が行政法分野で学者が紹介する気になる判決を書いていないことの表れなのでしょうけれども。


芝池義一、大田直史、山下竜一、北村和生編 有斐閣 2022年10月20日発行(初版は1995年4月20日)
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