2018年3月に発行された雑誌「Pen」のスヌーピー特集を単行本化した本。
「ピーナッツ」の連載の歴史、トピック、作者シュルツ(2000年2月没)の言葉や制作態度などのエピソード、関係者のインタビュー等の紹介は、「ピーナッツ」を味わう上で参考になりまた興味深いところですし、人物相関図(70~77ページ)は細切れにしか読んでいない身には初めて見る登場人物も含めそうだったのかと思う(この相関図を見てもなお区別がつかない人物もいますし、ウッドストックの仲間たち:ビーグル・スカウトなど描き分ける意思もないように見えますが)のですが、商品・店舗のあからさまな宣伝やよく知らない人たちの自分にとってのスヌーピーとかましてや自作の披露とかされても興ざめするよねと思います。そこが、雑誌らしいところとも言えますが。
作者が死んでも、遺志を受け継いで新たな作品が制作され続けている(82~83ページ)というのが、読者/ファンにとって喜ばしいことと考えるべきなのか、著作権ビジネス・キャラクタービジネスで儲ける事業者たちの商魂たくましさを憂うべきなのか、悩ましいところです。

ペン編集部編 CCCメディアハウス 2021年10月8日発行
「ピーナッツ」の連載の歴史、トピック、作者シュルツ(2000年2月没)の言葉や制作態度などのエピソード、関係者のインタビュー等の紹介は、「ピーナッツ」を味わう上で参考になりまた興味深いところですし、人物相関図(70~77ページ)は細切れにしか読んでいない身には初めて見る登場人物も含めそうだったのかと思う(この相関図を見てもなお区別がつかない人物もいますし、ウッドストックの仲間たち:ビーグル・スカウトなど描き分ける意思もないように見えますが)のですが、商品・店舗のあからさまな宣伝やよく知らない人たちの自分にとってのスヌーピーとかましてや自作の披露とかされても興ざめするよねと思います。そこが、雑誌らしいところとも言えますが。
作者が死んでも、遺志を受け継いで新たな作品が制作され続けている(82~83ページ)というのが、読者/ファンにとって喜ばしいことと考えるべきなのか、著作権ビジネス・キャラクタービジネスで儲ける事業者たちの商魂たくましさを憂うべきなのか、悩ましいところです。

ペン編集部編 CCCメディアハウス 2021年10月8日発行