中途採用求職者の面接の準備と面接時の心得について説明した本。
表紙カバー見返しに「痛いところをついてくる質問など、採用担当者の意図と具体的な答え方を、実例とともに解説!」とあります。解雇事件を得意分野とする弁護士としては、解雇された労働者から裁判中の他社就労について聞かれることが多く、解雇された労働者が生活費のために他社で働くのは問題ないと答えていますが、じゃあその採用面接でどうするのというのは弁護士としては答がなく、関心のあるところです。しかし、定番質問の「前の会社を辞めた理由を聞かせてください」への対応(64~65ページ)では解雇された場合はまったく触れられず、職種別質問への答え方の中でサービス・販売関連職に関して「これまでに接客トラブルの経験はありましたか」という質問について「会社を解雇されるようなミスやトラブルでない限りは、正直に話すこと」とされ(106ページ)、「面接を突破する弱点別質問への答え方」の「前職を短期間で辞めた場合」(134~135ページ)では「辞めた理由が、会社の経営不振による人員整理、契約内容と実情に重大な相違があった、など本人に責任がないものであれば、正直に伝えて構いません。ポイントは、客観的に簡潔に伝えること。前の会社の批判にならないように気をつけるとともに、言い方にも注意してください」とされています。解雇されたことや退職の理由が労働者に責任があるものの場合は、正直に言うな、会社の側に責任がある解雇(不当解雇)でも会社批判はやめておけということですね。具体的にどう対応するかは、やはり表だっては言えないと…
ところで、2021年8月31日発行で「マイナビ転職2023オフィシャルBOOK」っていうのはどういうことなんでしょう。雑誌業界では先日付が慣習化/横行しているとは言え、1年半もの先日付って…

坂本直文 マイナビ出版 2021年8月31日発行
表紙カバー見返しに「痛いところをついてくる質問など、採用担当者の意図と具体的な答え方を、実例とともに解説!」とあります。解雇事件を得意分野とする弁護士としては、解雇された労働者から裁判中の他社就労について聞かれることが多く、解雇された労働者が生活費のために他社で働くのは問題ないと答えていますが、じゃあその採用面接でどうするのというのは弁護士としては答がなく、関心のあるところです。しかし、定番質問の「前の会社を辞めた理由を聞かせてください」への対応(64~65ページ)では解雇された場合はまったく触れられず、職種別質問への答え方の中でサービス・販売関連職に関して「これまでに接客トラブルの経験はありましたか」という質問について「会社を解雇されるようなミスやトラブルでない限りは、正直に話すこと」とされ(106ページ)、「面接を突破する弱点別質問への答え方」の「前職を短期間で辞めた場合」(134~135ページ)では「辞めた理由が、会社の経営不振による人員整理、契約内容と実情に重大な相違があった、など本人に責任がないものであれば、正直に伝えて構いません。ポイントは、客観的に簡潔に伝えること。前の会社の批判にならないように気をつけるとともに、言い方にも注意してください」とされています。解雇されたことや退職の理由が労働者に責任があるものの場合は、正直に言うな、会社の側に責任がある解雇(不当解雇)でも会社批判はやめておけということですね。具体的にどう対応するかは、やはり表だっては言えないと…
ところで、2021年8月31日発行で「マイナビ転職2023オフィシャルBOOK」っていうのはどういうことなんでしょう。雑誌業界では先日付が慣習化/横行しているとは言え、1年半もの先日付って…

坂本直文 マイナビ出版 2021年8月31日発行