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伊東良徳の超乱読読書日記

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復活のヴェヌス ヴェヌスの秘録4

2007-09-26 20:34:01 | 物語・ファンタジー・SF
 水没した中世のヴェヌスを模擬して海中のドーム内に再建されたコンピュータが管理する近未来の都市ヴェヌスを舞台に、招待された客たちとDNAから復活させられた18世紀初頭の音楽家デル・ネーロ(1巻の登場人物)とローマ時代の女剣闘士ユーラが繰り広げる物語。
 人間の創造という神の領域に手を付けた人間たちに潜入した天使が実行する絶滅戦の地獄の光景といった終盤は、かなり宗教色が強くて、ちょっと勘弁して欲しい感じでした。しかし、同時に破壊されたのはドーム内のヴェヌスだけで、人間世界は、予定通り無事というあたり、バベルの塔やソドムの物語とは違うシニカルさというか冷静さを感じさせています。
 ヴェヌスの秘録シリーズと銘打たれていますが、この最終巻で1巻の登場人物をリンクさせた以外は、共通点は舞台が水上都市ヴェヌスということと魔術ないしは宗教的な色彩が強く感じられることくらいでした。


原題:Venus Preserved : The secret books of Venus ; book4
タニス・リー 訳:柿沼瑛子
産業編集センター 2007年6月30日発行 (原書は2003年)


1巻については2007年6月11日の記事で紹介
2巻については2007年7月6日の記事で紹介
3巻については2007年8月27日の記事で紹介
コメント
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