goo blog サービス終了のお知らせ 

伊東良徳の超乱読読書日記

はてなブログに引っ越しました→https://shomin-law.hatenablog.com/

行列ができる店はどこが違うのか

2007-09-11 07:38:31 | 実用書・ビジネス書
 飲食店について、どのような店が流行らないか流行るかについて、コンサルタントの立場から解説した本。
 私が読んだ限りでは、著者の言いたいことは、まじめにほどほどの価格で価格のわりにはいい味を提供しているそこそこの店(あるいは総合店は高い店)は印象に残らずリピーターを確保できない、ターゲットをはっきりさせてわかりやすいコンセプトを打ち出してそれをはっきり印象づけることが必要だというようなところだと思います。
 普通のメニューではなく印象に残るものを食券ボタン等で注文しがちなレイアウトにして再来を確保した(21~23頁)とか、表メニューは3つだけで常連客には様々な裏メニューを出してリピーターの人気を保っているハンバーガーショップ(32~34頁)とか、店の印象と価格を一致させろ(40~42頁)とか、従業員はサルと思って接客のコツは具体的に指導しろ(138~142頁)とか、個別のエピソードは結構面白く読めます。
 ただ、全体の流れは今ひとつ統一感がなくこの手のビジネス書にしてはわかりにくい感じ。


大久保一彦 ちくま新書 2007年6月10日発行
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする