河原に住んでいたクマネズミ親子が川の暗渠化工事のために住処を失い、新たな住処を求めて長旅に出る物語。
上流地域一帯を支配するドブネズミたちの妨害、大雨、下水道での彷徨と増水、ドブネズミたちによる監禁、ノスリの襲撃、排水管への幽閉、大雪など度重なる試練を経て子どもたちが成長してゆく姿が読みどころです。下水管の川下りとか、バスに乗り込んでの旅とか、ピンチの度に信じられないような都合のいい助けが現れたり、ネズミたちが犬や猫、雀やモグラに助けられ友情を深めていくなど、いかにも子ども向けではありますが、楽観的な明るさも好感が持てます。
こういう童話が読売新聞夕刊の連載というのは、ちょっと驚き。私は新聞小説ってまじめに読み続けたことないんですが、最近の新聞連載っていうと日経新聞のH系の印象が強かったこともあり、意外でした。大人が読み続けるにはちょっと気恥ずかしい感じがしますけど。

松浦寿輝 中央公論新社 2007年7月25日発行
読売新聞夕刊2006年7月25日~2007年4月23日連載
上流地域一帯を支配するドブネズミたちの妨害、大雨、下水道での彷徨と増水、ドブネズミたちによる監禁、ノスリの襲撃、排水管への幽閉、大雪など度重なる試練を経て子どもたちが成長してゆく姿が読みどころです。下水管の川下りとか、バスに乗り込んでの旅とか、ピンチの度に信じられないような都合のいい助けが現れたり、ネズミたちが犬や猫、雀やモグラに助けられ友情を深めていくなど、いかにも子ども向けではありますが、楽観的な明るさも好感が持てます。
こういう童話が読売新聞夕刊の連載というのは、ちょっと驚き。私は新聞小説ってまじめに読み続けたことないんですが、最近の新聞連載っていうと日経新聞のH系の印象が強かったこともあり、意外でした。大人が読み続けるにはちょっと気恥ずかしい感じがしますけど。

松浦寿輝 中央公論新社 2007年7月25日発行
読売新聞夕刊2006年7月25日~2007年4月23日連載