伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

ギャングスタ

2007-09-18 07:39:44 | 小説
 抗争に明け暮れるニューヨークのストリートギャングを主人公にした小説。
 主人公のルー・ロックは冷酷な殺し屋で射撃の腕は抜群、ハンサムで、薬物の売人をして貯めた金でかなりの金持ちで、半端じゃない読書家でギャングから足を洗って作家になろうとしているという設定。一線の殺し屋稼業の現役でありながら経済ヤクザのトップクラスというわけ。
 そして度々命を狙われながら相手を倒し続け、美女に囲まれと、都合のいい設定。血で血を洗う抗争のさなかに美女とのんびりとHしてたり、足を洗うと決めてニューヨークを出る前に銃もすべて処分したりというのもちょっと考えにくい展開。最後は、まあそりゃそうなるよねってエンディングで、釣り合いをとり、哀感を持たせていますけど。
 全体に「実体験をもとに描いた、超リアルな」(裏表紙の紹介)というには無理があり、純然たる劇画・映画っぽいエンターテインメントとして専ら高揚感を求めて読む読み物だと思います。


原題:GANGSTA
クワン 訳:バルーチャ・ハシム
青山出版社 2007年7月25日発行 (原書は2002年)
コメント
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