地方で考える ●oyajiの侃々諤々

北信濃の豊かな自然と歴史に抱かれて過ごす日々・・・

ちょっと斜に構えてみれば
???と思うことも多いですね~

映画『風花』のロケ地は、この近く・・・。

2008-09-30 | Weblog
9月30日(火)    

今日で9月も終り。
このところの朝夕の寒さは身にこたえます。
もう、コタツがほしい (



数年前に植えた柿が、たわわに実をつけています。
「桃、栗3年柿8年」ですから、それに近い年数が経ったのですね。
柿は秋の味覚の一つ・・・。


先日は所要で諏訪湖を車でグルリ。
湖畔を歩く家族連れなどを大勢みかけましたが、  この日はイベントがあったようです。

     《 地域:秋の諏訪湖畔をぐるっと1周 》       (9月29日Nagano Nippo )
「・・・湖畔を時計回りに1周する16㌔コースに900人、岡谷市の釜口水門近くまで歩いて遊覧船で戻る8㌔コースに1500人がエントリー。山田勝文市長が「周りの景色を楽しみながら歩いてください」とあいさつし、打ち上げ花火の合図で一斉にスタートした。家族連れや仲間同士、愛好者グループや企業ぐるみでの参加も見られ、浄化が進んだ諏訪湖や真っ赤に染まりつつあるナナカマドの実を眺めながら足を動かした」

健康志向で、歩く人たちが増えています。
で、
 どんなコースを歩けるか?
これからは、居住条件として重要な要素になるでしょうね。

車の心配もなく、歩道も整備されている湖畔を歩くことができるなんて、諏訪の人たちはうらやましい限りです。
「住めば都」といいますか、人は住んでいるところに愛着を感じるものですが地元紙、信濃毎日新聞には  こんな報道が・・・。

   《「長野県内に住み続けたい」9割 県民意識調査》      (9月26日信毎web)
「・・・県内での暮らしを「住みやすい」ととらえ、大半が豊かな自然環境や気候を好意的に受け止めている。これからも県内にずっと住みたいか聞いたところ、63・9%の人が「一生住みたい」と答え、25・5%が「できれば住みたい」とした。一生と答えた人は20代で37・9%にとどまったが、30代以上では5割を超えた」

一方で、
「住みにくい」(どちらかといえば含む)とした人の(10%)の理由は、
◆「通勤や買い物などの交通の便が悪い」 → 52・1%
◆「店が少なく、買い物が不便」 → 37・0%
(面接方式で、728人(男375人、女353人)が回答)
自然には恵まれているものの、やはり車が必需品の長野県ですか。


  (『風花』のロケシーン)

映画『風花』(かざはな)のDVDをお借りしました。
木下恵介監督が昭和33年(1958)に撮影したもので、ロケ地は北信濃の この近く 。
千曲川とそこに架かる木橋が主舞台で、「家」とか「世間」に縛られながらもそこから脱皮しようとする親子(春子役の岸恵子さんと、捨雄役の川津祐介さん)の姿を描いています。

ラストシーンは、風花舞う木橋の上で、家や過去を捨てて旅立つ二人・・・。
殺伐とした親子関係がニュースを占める今に、何が貴重なものかを教えてくれるようです。
明治女の強さを演じる東千栄子さんも、
誠実そのものな番頭役笠智衆さんも、
若き有馬稲子さんも魅力的でした。

 「家」とか「世間」の象徴ともなる豪農名倉家の屋敷は、柳原にある小坂憲次代議士の家?
重厚ですね。
土手で草を食む山羊(やぎ)や綿羊(めんよう)も、50年前の原風景。
西の彼方には飯綱や黒姫の山が見え、東方の背景は若穂の山々です。
屋根は藁葺きで、道路は未舗装・・・。
鉄骨やコンクリートがない風景からは、優しさやぬくもりが伝わってきます 

まあ、
あの時代の生活や風景に戻ろうとしてもそれは無理ですが、
失われたものを 少しでも 取り戻したい (
そんな気持ちにさせてくれた、50年前の『風花』でした。
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