イカの末路

法律事務所から手紙が来た。
が、別に悪いことをしたわけではないし、内容証明郵便が来たわけでもない。

今年初頭にヤフオクでカニを落札しまくり、何度も落札を繰り返し最終的にカニのほぐし身とイカの刺身を落札し代金を振り込んだところで連絡が途絶え、後日倒産が判明した。
担当弁護士を紹介されて書類を送付し、債権者集会の案内は来たがめんどくさくなっていかなかった。
平日だったこともある。

代金は確か2つあわせて4500円くらいだったはず。
5000円はいかなかったように思う。
5000円あれば別のカニが落札できるが、5000円のためにどれだけの労力をかけられるかと考えればめんどくさいだけだ。

債権者集会に行かなかったこともあり、もうその5000円弱は諦めることにしていた。

が、法律事務所から手紙が来た。
開けてみると、配当金が決まったので、ほしければ書類を書いて送り返せという。
そして、その配当金の額は・・・

190円。

どっかの電車賃のような金額。
負債4億に対して1500万しかない配当金。
その比率で考えれば、5000円弱の債権に対しては当然190円くらいの配当金だ。

しかし・・・

190円。
ヤフオクの簡単決済の手数料2件分よりも安い。
書類を送るのにかかる金で半分消えてしまう。
場合によっては印鑑証明や住民票などを同封しろと書いてあるが、そんな書類を取ったらマイナスだ。

やはり、この債権はこのまま放置することになるだろう。