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接待効果

2011年12月07日 00時07分42秒 | Weblog
先日の大阪出張のこと。

訪問先の会社は外注メーカー。
私らの仕事とは関係ないものなのだが、打ち合わせをしていた部屋に面白い『おもちゃ』があった。
ゴキブリキャップだ。
ゴキブリキャップも製造しているメーカー。

その時点でゴキブリキャップという名前を知らなかったので、「ゴキブリキャップってなんですか?」って話から始まり、あれこれバカな話をして、最後は帰り際にお土産にゴキブリキャップをもらってしまった。
この日の打ち合わせまでは、お互い不信感もあったように思うのだが、ゴキブリキャップのおかげで一気に親密になったように思う。
(もちろん、仕事の話をうまくまとめたのもあるだろうけども)

これって、接待をした(要は一緒に飲んで親密になった)後のような感じではないだろうか。
お互いの間にある、会社間の壁が崩れたような感じだ。

バカなことをやっているだけのようで、実はものすごく意味のあることだったんじゃないかと思う。
接待をしたわけでもないのに、接待をしたかのような親近感。
今後、スムーズに話を進めやすくなる。
気軽に話をしやすくなる。
お互いの思うこと・気になることをぶつけ合いやすくなる。

システマチックな仕事の進め方を学ばずに大人になる日本人。
かつて、家族のような関係が成り立った会社生活・・・そんな時代を生きてきた人がまだまだ就労世代には多いはず。
一方で、マネジメントの観点や、転職による人の移動が活発になり仕事の進め方も欧米化しようとしている。
仕組みとして、欧米のやり方が取り入れられている。

しかし、なぜそのとき、旧来の日本人の仕事の進め方の要素を一切排除してしまおうとするのだろう。
人と人とのつながりをなぜ重視しなくなるのだろう。
なぜ仕事を進める際の仕組みばかりを重視するのだろう。
管理する側は楽だろうけど、実際に仕事を進める人たちがそれでよいのだろうか。
それって、間違っていないだろうか?
人と人とのつながりが浅いままで、日本人にどれだけの仕事ができるのだろう。

日本人は、仕事の進め方を学ばないで大人になる。
日本の会社はこれまで、人と人とのつながりを大切に発展してきた。
そんな日本人が、欧米的な仕組みだけで仕事を進めようとして、どれだけ深みのある仕事をできるというのか。
今の日本人がとるべき手法は、人と人とのつながりを大切にしつつ、それだけに深く依存しすぎずに欧米的な仕組みを取り入れることではないだろうか。

なぜ日本人は、自分らの持ち味を捨てて、得意とは言えない欧米的な仕事の仕方を真似しようとするのだろう。
なぜ欧米のやり方を「+α」にしないで、「置き換え」てしまうのだろう。
日本人はバカなのだろうか。
視野が狭いのだろうか。

仕組みを指導することで、仕組みを学んで使えるようになる人は多いだろう。
が、そこで人のつながりまでちゃんと指導している人はどれだけいるだろう。
人のつながりを重視している人はどれだけいるだろう。

去年から自分の中でモヤモヤしていた「何かおかしいだろう!」という疑問に対して、なんとなく答えが見つかりつつあるように思う。

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