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人事マネジメント研究所「進創アシスト」からの情報発信

「仕組み」と「仕込み」

2009-07-21 00:00:03 | 人事マネジメントのワンポイントアドバイス
◆なんと360万円もかけて導入した人事評価制度が
現在は完全に形骸化して機能していない、それどころか評価のフィードバックもないため従業員からは何を評価しているのかわからないと不信感を持たれているという話をある会社で聞きました。なんともったいないと思いましたが、他の会社でも金額の大小はあるにしても、機能していない仕組みがたくさんあるのではないでしょうか。

◆仕組み作りは熱心だが
どのような業務をするにしても、仕組みはなくてはなりません。そのため、どの会社も仕組み作りはひじょうに熱心です。だから、多額のお金も出すのでしょうが、仕組み作りが熱心であることと、仕組みが使えるということはイコールではありません。
使えていないものの多くは、人が関わる場合で、結局人がやるかどうかにかかっているからです。人事評価はその典型例。いくら膨大な資料で立派な仕組みを作ったとしても、それを使う人がその仕組みを理解し、目的に沿って実際に使わなければ何もなりません。

◆仕組みは仕込みがポイント
したがって、実際に人に使わせることまで想定して仕組みを作る必要があります。そのためには、緻密で完璧な仕組みよりも、仕組みとしては荒っぽいものであっても、それを人に使わせ、改善を加えながら作り込む方が実際使えるものになります。
ただし、それには根気強く、PDCAを回すことが必要です。
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1日10時間の日給契約の危険(割増賃金)

2009-07-11 00:00:03 | 職場の労務管理の基本
●トラブル発生「えっ、そんなバカな!」
アルバイト従業員を「1日10時間の日給10,500円」の条件で契約し、働かせたところ、別途2時間の割増賃金分を請求されました。

●なぜ?
会社側は、残業代込と考えて契約しました(時給1,000円×8時間+1,000円×2時間×1.25=10,500円)。
一方、アルバイト従業員側は、時給1,050円と理解、1,050円×8時間+1,050円×2時間×1.25=11,025円がもらえるはずだとして、差額の525円を払うよう主張してきたのです。高々525円と思われるかもしれませんが、10日では5,250円、20日では10,500円にもなってしまいます。

このトラブルの元は、残業代の取り扱いの不明確さにあります。日給の中に残業代にかかる割増賃金(25%)分が含まれているのか、含まれていないのか、お互いの認識にギャップがあったのです。

●こうする!
雇用契約のうち賃金については、特に、曖昧さを排除することが必要です。上記の場合、雇用契約書の日給内訳に、時給(1,000円)と残業代(1,000円×2時間×1.25=2,500円)を明記しておきましょう。
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(2009年7月)これだけは押さえておきたい!人事労務の最新情報

2009-07-01 00:00:03 | 人事労務最新情報
■「新型インフルエンザ対策関連情報」/厚労省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/

■労働基準法の一部を改正する法律の施行について(平成21年5月29日基発第0529001号)/厚労省
http://www.mhlw.go.jp/topics/2008/12/dl/tp1216-1j.pdf

■改正育児・介護休業法が成立、短時間勤務制度を義務化/厚労省
改正育児・介護休業法が6月24日、参院本会議で全会一致で可決、成立しました。主な改正内容は(1)3歳未満の子どもを持つ従業員への短時間勤務制度の導入・残業免除の義務化(2)専業主婦(夫)を配偶者に持つ従業員への育児休業取得促進(3)介護休暇制度の新設(4)勧告に従わない企業名の公表などで、施行は公布から1年以内、ただし(4)は3カ月以内となっています。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/gian/171/meisai/m17103171064.htm

■福祉・介護人材確保対策について/厚労省
http://www-bm.mhlw.go.jp/bunya/seikatsuhogo/fukusijinzai_kakuho02/index.html

■平成21年度 労働保険年度更新申告書の書き方/東京労働局
http://www.roudoukyoku.go.jp/til20th/index.html

■健康保険証の切替えについて/協会けんぽ
http://www.kyoukaikenpo.or.jp/news/detail.1.19423.html

■転職活動者の意識調査 2009年5月/毎日コミュニケーションズ
http://www.mycom.co.jp/news/2009/06/_20095.html

■企業における中堅社員の現状に関する調査/産業能率大学
http://www.sanno.ac.jp/research/chuken.html

■2009年4月 アルバイト平均時給/インテリジェンス
http://www.inte.co.jp/corporate/library/wage/20090527.html

■職場における熱中症の予防について/厚労省
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/06/dl/h0616-1b.pdf

■過労による精神障害の労災認定、過去最多269件/厚労省
厚生労働省が6月8日発表した2008年度の「脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況」によると、過労が原因でうつ病などの精神障害を発症し労災認定された件数は前年度より1件多い269件で、3年連続で過去最多を更新しました。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/06/h0608-1.html

■雇用均等室への相談内容、セクハラ関連が最多/厚労省
厚生労働省は5月29日、2008年度の男女雇用機会均等法の施行状況を発表しました。都道府県労働局雇用均等室への相談件数は2万5,478件で、半数以上が労働者によるもの。内容ではセクハラに関するものが53.1%、婚姻、妊娠・出産等を理由とした不利益取扱いに関するものが14.6%でした。
http://www-bm.mhlw.go.jp/houdou/2009/05/h0529-2.html

■4割以上が「仕事優先」、理想と現実に大きなギャップ/内閣府
内閣府は5月27日、「仕事と生活の調和と顧客ニーズに関する意識調査」の結果をとりまとめました。「仕事」「家庭生活」などの何を優先するかを尋ねたところ、「仕事」優先を理想とする人は1.6%に過ぎないが、現実には4割以上が「仕事」優先となっており、理想と現実のギャップが大きいことが明らかになりました。http://www8.cao.go.jp/wlb/research/pdf/needs.pdf

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