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人事マネジメント研究所「進創アシスト」からの情報発信

■コラム■繊細さでストレス減らす

2022-03-16 00:00:39 | ストレスマネジメント

◆ 過剰に反応してしまう
近くの同僚が上司から厳しく叱られている。あなたには直接関係ないが、あなたも叱られているような気がしてならない。そう思っているのは、場の空気を察知しやすく、他の人よりも過敏に反応してしまう人でしょう。その場を離れればよいのだが離れたとしても、その後どうなったのか余計に気になってしまう。場合によっては、同僚が叱られたのは、私のせいではないかとさえ思ってしまうこともあったりする。
そこまで思ったり考えたりする必要はないとアドバイスしてくれる人もいるが、自然に反応してしまうこの体質はなかなかわかってもらえない。
上司の叱り方が感情的であれば余計にこのように反応してしまう。繊細であればあるほど、怖い、辛いと頭が真っ白になり思考停止に陥る。
 
◆ 少し距離を置く方法
このようなときどうすればよいか。あなたがもつ繊細な感覚を違う方向で使ってみてはどうだろうか。
叱っている感情は、その上司のもので、あなたのものではない。基本的に他人の感情を左右できるものではないと、普段から考えておく。
そして、叱っている場面に出くわしたとき、間接的に反応している私も辛いが、上司にとっても大事な思いが伝わらない辛い状態かもしれない(適不適の問題はあるにせよ)。そこで、叱っている上司の感情的になっている表面ではなく、奥のところはどうなっているかを想像してみる。
・何が嫌だったのだろう
・わかって欲しいと思っていることは何だろう
・この先予想される不都合にどんな不安が待っているのだろう
・そもそも体調が悪いのではないか
上司も思うように仕事が進まずイライラが高じてしまったのかもしれない。ただここでは、上司の感情を正確に知ろうということでもないし、感情的になっている上司を正当化しようというのでもない。伝えたいことは、相手と少し距離を置く方法として、あなたのもっている気がつき過ぎる特性を利用して、相手の奥に潜んでいるものに想像を働かせてみるという方法だ。そうすると相手の感情的な態度や言葉から少し距離を置くことができる。想像している間は、自分を取り戻している。そのときに気づけなくても、後になってみればわかる。これを繰り返してみると次第に身についてくるし、気持ちの上で楽になってくる。
 
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■コラム■自分を取り戻すヨーグルト

2021-10-16 00:00:39 | ストレスマネジメント
 
◆ 自動で働くプログラムと思考
私たちは日常のさまざまな場面で、無意識のうちに行動を起こしている。朝起きて、顔を洗い、服を着替える。朝食を食べて、歯磨きをし、通勤する。考えなくても、できるようにプログラムが自動的に働いている。それはそれでよいことがたくさんある。一つひとつの動作に考えを巡らせていては、動けないし、疲れてしまう。しかし、そればかりだと自分を見失ってしまいかねない。自動プログラムの状態でいろいろなストレスにさらされ、やるべきことが上手くできないと、ついネガティブな思考になってしまうことがある。マイナスの感情が大きくなるからだ。個人個人によってその特徴は異なるが、ネガティブ思考も自動で湧いてくるから厄介。ネガティブ思考は人間にとって必要なものだが、大き過ぎたり偏りが強すぎたりすると、自分で自分を苦しめたり、他人を傷つけたりすることになる。
 
◆ 自分とは別のものを感じる
そこで、自分を取り戻すために少し行動や意識を変えてみる。例えば、朝食で食べるヨーグルト。ヨーグルトそのものをじっくり眺め、香りをかぎ、スプーンで舌の上に運び滑らかさを感じながら喉から食道に流し込む。その一つひとつに意識を集中させる。自分の感覚を研ぎ澄まし最大限に活かす。それを繰り返すと次第に、その一瞬一瞬に新鮮な感覚がよみがえってきて、時にありがたいというか感謝の念がわいてくる。感謝の念がどう湧いてくるのかわからないが、本来もっている人間の感情なのかもしれない。
そうするとプログラムが自動に働いていたときとは少し違う自分になっていることが感じられる。周りのモノや他人、状況が自分と一体のものではなく、別であることがわかる。モノはモノ、他人は他人、自分は自分。自分以外との関係や距離がつかめ客観的なものの見方が少しできてくる。実際はどうなのか、事実は何か、自分はどう思っているのか、心地よいのか悪いのか、100 点満点で何点か。ネガティブな方向に自動的に働く思考のクセを止めてみるのだ。
朝のヨーグルトでなくても、何でも構わない。食材でなくても、呼吸でもいい。鼻から空気を吸って、肺に入る。肺で酸素を取り入れ、手足の末端まで血液で運ぶ。末端からは二酸化炭素を運び、肺で酸素と交換し、鼻から吐く。ミクロの単位で目視できるわけではないが、そうイメージして自分の活動、生命を感じる。
自分を取り戻し、ネガティブな思考を自動的に発動させないために、今起きていることに集中する時間をもってみてはどうだろうか。
 
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■コラム■根拠なく自分を苦しめているかも

2021-09-16 00:00:39 | ストレスマネジメント
 
◆ 話が横道にそれる
会議や打ち合わせ、面談で本題から次第にずれた話題になったり、別のテーマに置き換わってしまったりすることはないだろうか?話をそらしがちな人がいる場合には、特に注意が必要。テーマが自分にとって分が悪いときは、本人は意識していなくても、別のテーマに置き換えて逃れようと自然になってしまっているかもしれない。しかし、横道にそれたままではいけないので、元に戻す必要がある。
ただし、横道にそれることを一切ダメだとしてしまうと自由闊達な発言がなくなってしまう。一定の枠に無理やり押し込んでしまい、堅苦しさを与えてしまうからだ。もちろん、時間の制約はあるので外れてもよい幅はある。余裕がなければ、それる横道はほとんどないかもしれない。一方、余裕があれば大きく脱線して楽しんでから本題に戻る場合もあってよい。
 
◆ それた話題で盛り上がっている先輩にイラっ
先日の出来事。緊張感のある打合せが続いた後の小休憩で、おしゃべりな人が最近の関心事を話し続けた。時計をみるとそろそろ打合せを再開させなければいけない時間。でも、話はいつ終わるんだろうと思うほどに絶好調。時間の制約がある(急いでいる)のはおしゃべりの人。私は時間に厳しい方なので、その人のためをと思って、早く進めなければと逆にイラっとしてしまったが、そこはアンガーマネジメントを使って自分を落ち着かせた上で、次のようなフレーズを使って横にずれてしまった話を元に戻した。
「あのー、そろそろ本題に戻りましょう。ところで、さっきの続きですけど…」と。
 
◆ 思い込み過ぎていないか
簡単そうだが、なかなか言い出せない人もいる。実は私も以前は言い出せなかった人間。相手が上司や先輩だと、話の腰を折ることになって、失礼にあたるのではないか。後輩である私が仕切ったような感じになり、偉そうにと思われてしまうかもしれないかなど。このように思うのがすべて悪いわけではないが、思い込みが過ぎると根拠のない勝手な考えで、自分で自分を悲観に落とし込み苦しめることになる。
一呼吸おいて冷静な頭に切り替えた上で、過去は置いておいて、未来志向型で伝えてみれば、相手はすっとわかってくれてスムーズに進んでいく、そういうことも少なくない。
先の出来事だが、同じように何の問題もなく切り替えができた。おしゃべりな先輩もリフレッシュできたようで、「あっ、そうだね」と言って、それ以降の打ち合わせがスムーズだったことにびっくり。
 
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