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泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

紅一点

2015-03-16 | 雑感
  紅一点〜藪椿
春の雪の日、泉山の林の中で、
ひっそりと一輪の、ヤブツバキの花が…

…かつて東日本大震災の復興ボランティアに行った時の事を思い出しました。
関西から紅一点、ひとり女性が参加されていましたが、
その働きぶりは、私たち男をしのぐ働きでした。

何事にも物怖じせず、土運びや、津波に汚れた食器洗いや、
取り壊した壁運びに、黙々と働く姿に感動しました。

日頃から、何事にも積極的に取り組まれている話をうかがい、
深く、影響を受けたボランティア活動でした…

…東北の方々の、前向きな復興に向かう姿とも重なり、
自分の分をしっかりと果たさねばと、
心に刻みました…

一輪のヤブツバキの花が、
ひとつの思いを、
よみがえらせました。



古木(こぼく)

2015-03-02 | 雑感
  古木(こぼく)

古寺(こじ)という言葉があります。

古刹(こさつ)、名刹(めいさつ)というと、名高い寺院を思い浮かべますね。

古寺というと、人知れず古びた、でも格調ある寺院を想像します。

泉山の本部に、梅の古木があります。

幹は朽ち果て、青白いウメノキゴケを着て、

今にもくずおれてしまいそう…

でも、白い花が端正で美しく、

寡黙で、多くを語らずとも、

伝わるものがあります。

老木という呼び方よりも、

古木の梅という名が、

相応しいような気がします。




紅梅 白梅

2015-02-23 | 雑感
  紅梅 白梅
雨の日、梅の香が漂ってきます。

早春の陽に照らされた梅の花も、

いいものですが、

雨の雫に濡れる梅の花や、

蕾も愛らしい。

雨の日、香りは地を這い、

心も潤うようです…

桜の季節もまた、

待ち遠しいですね。


明仄

2015-01-02 | 雑感
  明仄~あけほの
初夢のような、景色を見ました。

正月2日の朝陽に、曙色に染まる林…

 
この小さな林には、ザイフリボクやナツハゼ、コナラやアセビが、

その位置と役割を果たすかのように、

共存しています。


それぞれが自立し、また、寄り添うごとく、

ひとつの輪を作っているように見えます。


一時の色遣いを見せる、新年の朝陽に、

感動した、一瞬でした。

白梅

2014-03-01 | 雑感
  白梅
泉山の白梅も咲き始めました。

この白梅は、50年以上の星霜を経た古木で、
すでに主幹は朽ちて、老木の風格高く、
白い花弁は、清楚に満ちています。

朝もやの中、遠くかすむ静けさに、
さらにひとつひとつの花は、白く見え、
黒々とした幹の、刻む時間の長さを、
先祖の方々と、重ね合わせてみるのです。







かえで~雨の日~晴れの日

2014-02-06 | 雑感
  かえで~雨の日、そして晴れの日
ある冬の日、泉山へ登る坂の途中、
雨色の大気にかすむ、かえでの果実に、
魅せられました。

次の日の、お昼過ぎ、冬の光にきらきらしている、
かえでの果実が、印象的に見えました。



私たちは、この地球のかけがえのない大気の中に住み、
大気に守られ、大気に生かされている…

同じ生命の、大気の中の、生きように、
感動を覚えるのは、私たちも、
懸命に生きている証拠でしょうか…

泉山冬風景

2014-01-11 | 雑感
  泉山の冬~ある朝
朝霧が漂い、絵の世界を繰り広げています。

コナラと杉と、松。
昨年の暮れまで、枯葉をたくさん枝に残していたコナラも、
知らずうちに、伸びやかな枝振りを見せています。

杉と松の、濃い色合いもまた、冬の魅力です。

その数日後、雪が、枯れ木や杉や松を被い、
風景を一変させました。


静けさも、色々の色彩と場面があるものですね。
冬野の風景もまた、心打ちます。

冬籠り

2013-12-16 | 雑感
  冬籠り~蘇鉄(そてつ)
蘇鉄の冬籠りは、季節感あって、いいものです。
以前は、藁のコートをまとって、冬に備えたものですが、
今では、最新ヘアーファッションのようですね。
温暖化の影響でしょうか。

蘇鉄は、鹿児島から南の植物、寒さにやや弱いのですが、
けっこう北国でも防寒すれば、冬越しをします。

蘇鉄の名前は、鉄くずや鉄釘を刺せば、
弱った株も蘇るという言い伝えからです。

可愛い姿の蘇鉄さん。
寒さに負けずに、また来春に、美しい芽吹きを期待しています。