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泉山の草木花

ひそやかに咲く花々や、やさしさに溢れた植物を皆さんに紹介したいと思います。

朝のこがね色

2015-11-18 | 雑感
  朝のこがね色
ある朝の、泉山坂道、
こがね色を見ました。

スダジイの森に、
朝陽がさしこみ、
こがね色のスポットをあてたように、
輝いて見えます。

椎の実はすっかり落ちて、
静けさに満ちたスダジイの、
一年間しっかりと役目を果たした、
黒々とした葉たちが、
きらめく一瞬です。




秋の哀れ…

2015-10-20 | 雑感
  秋の哀れ…
夕暮れ、本部の坂を下っていました。

ふとみると、墓地の石組みの隙に、

チョウの羽根が…

もうすでに、命なくて、

動くこともなく、

静まり返った様子…

ああ、懸命に、十分の命を、

まっとうしたのだろう…

哀れのなかに、

かつて、華麗に羽ばたいていた、

風を、その色に含んで見える…


春よ、君の命のつながりを見せておくれ…

地衣類

2015-09-08 | 雑感
  地衣類〜コアカミゴケ
切り株に、地衣類の「花」が咲いていました。
口紅色の赤い帽子が、可愛いですね。

よく見るとコケも一緒に生えていますが、
地衣類はコケの仲間ではなく、
菌類と藻類が共生した、
不思議な生物です。

樹皮や石の表面に、青白い模様を作っているのは、
地衣類です。

どのようにして共生の過程を経たか、
不思議です。

でも、私たち人間も、
腸内細菌など、微生物と共生していることを考えると、
地衣類も、けっして特殊な生き方ではないようです。

様々な物が、入り組んで、
それぞれに影響しあって、
生命の輪を作り上げているのですね。



かまきり

2015-08-15 | 雑感
  かまきり/蟷螂
キリッとした顔!
鋭い眼差し!
涼しげな容姿!

惚れ惚れとする、
カマキリさんです。

犬山椒の実を写真に撮ろうと、
いいアングルを探していた時です。

私と目が会って、
一瞬、お互い身じろぎもせず、
見つめあって…

立秋も過ぎ、
やや日差しも傾いて、
秋の気配を、微々として感ずる…

そんな日の、ひとコマでした。

もっこく

2015-07-25 | 雑感
  もっこく/木斛  ツバキ科
真夏の赤いオブジェは、
モッコクの落ち葉です。

常緑樹は、冬でも葉が青々としています。
でも、一枚の葉の寿命はそれぞれにあるのです。

常緑樹の中にも、春のある時期、
葉が一斉に、新旧入れ替わる物もあります。

ユズリハのように劇的に入れ替わるものや、
ホルトノキのように、役目の終わった赤い葉が、
飾りになっている木や、
クスノキのように、新葉が出ると、
古い葉が、ばらばらと落ちていくものがあります。

モッコクの落葉もまた、常緑樹の風情あるひとこまですね。







芽生え〜どんぐり

2015-04-06 | 雑感
  芽生え〜どんぐり
春の里山で、どんぐりの芽生えに出会うと、
なんだか、とても嬉しくなります。

茶色のツヤのある部分は、子葉です。
養分を蓄えていて、初期の成長の手助けをします。

泉山には、コナラやクヌギ、アラカシ、ツクバネガシが自生しています。
ドングリの目覚めは、森の再生を想起させて、
心微笑むのかもしれませんね。