前日の夕食は懐かしい友人と久しぶりの再会で話も弾み、十分過ぎるほど新潟の地酒を楽しんだ。美味しいお酒の影響もあり、私は熟眠することができた。しかし習慣とは恐ろしいもので、いつものように午前5時には目が覚めた。大浴場で身体を温めた後、私はホテル周辺を散歩することにした。
ホテルの従業員の方にお聞きすると、対岸の広場に「足湯」を楽しめる場所があるという。親切にも「足湯」で濡れた足を拭くためのタオルを私に渡してくれた。ホテルを出るとすぐに神を祀った小さな“ほこら”が目に止まった。ここでも旅の安全を祈願した。橋の上から下を流れる川を見た。
鮎の生息する清流は澄んでおり、急な流れとなっていた。更に階段を登ると共同浴場「雪華の湯」と「足湯」の看板が目に入ってきた。「足湯」に設置された正方形の緑色の“説明看板”には次のように書かれていた。「住民と訪れる人々が縁側や足湯で交流を図る所です。足湯では石をマメになでたり踏んだりすることで、健康祈願できます。」
早朝のためか、少しぬるいお湯であったが、住民と交流する機会もなく、閑静な中、私1人でゆっくりと「足湯」を楽しんだ。
ホテルを出るとすぐに神を祀った小さな“ほこら”が目に止まった。
鮎の住む川の水は綺麗で急流となっていた。
「足湯」に設置された緑色の看板。