故郷≪新潟≫の日々

満65歳で中国・黒龍江大学を定年退職した後、生まれ故郷の新潟に戻り、日々の生活を写真とともに日記風に綴っていくもの。

No.537 「旧小澤家住宅」のお話。

2015年06月21日 | 日記

次に私達は新潟市文化財に指定され“北前船の時代館”と言われている「旧小澤家住宅」を訪れた。小澤家は江戸時代後期から新潟で活躍していた商家で、米穀商を営んでいた。その後、運送・倉庫業、回米問屋、地主経営、石油商などの事業に進出し、新潟を代表する商家のひとつとなった。

 

玄関を入ると細長い土間があり「蔵」に続いていた。私達は「茶の間」「仏間」「藤の間」「百合の間」などの畳の部屋を拝見させてもらった。続いて和風の庭園に回り、枝ぶりのいい黒松や藤棚、ツツジや百合など、手入れの行き届いた木々や草花をゆっくりと観賞した。

 

庭園内には大きな“紀州石”や“御影石”、それに佐渡から持ってきた“赤玉石”などが随所に配置されていた。また、立派な石灯篭や京都の陶工・清水六兵衛の作品とされる陶製の灯籠もあり、なかなか見応えのある庭園であった。紅葉の時期や雪の積もった庭園などのスライド写真も「百合の間」で見ることができた。

 

荒張さんの新潟訪問のお陰で、私も我が家の近くにある文化財「旧小澤家住宅」を、久しぶりにジックリと拝見させてもらった。