先日、新潟市中央区礎町にある“クロスパルにいがた”で「新潟・ハルビン友好市民の会」が主催した≪「中国」を話そう!≫というイベントに参加した。美味しい中国茶を飲みながら、中国人講師から最新の中国情報を直接見聞できる意義ある催しである。
この日の講師は安徽省蕪湖市のご出身で、現在、新潟大学大学院の博士課程で勉強中の蘇文鑫さん。日本で「木」を3個使った「森」という字はよく見かけるが、「金」を3個使った「鑫(xin)」という字はなかなかお目にかかれない。私の持っている中国語辞書で「鑫」という単語を調べると《富み栄える》という意味が掲載されていた。
講師の蘇さんは故郷である蕪湖市の概要をパワーポイントを使いながら、流暢な日本語で分かりやすく説明された。人口は約365万人、面積が6.026㎢の大都市である。大学が10校、学生が16万人余り在籍しており、重要な教育基地となっている。「公園」「鉄画」「小籠包」など蘇さんが故郷で遊んだり食べたりした身近な話題が中心となった。
中でも人前で服を脱ぐ習慣の少ないこの地方の人々は「温泉」があまり好きでない、との説明は興味深かった。大学生の就職先は大都会の上海・北京・杭州などが多く、卒業生の半数は大学院へ進学し、4分の1は公務員試験を受けるという。