15分ほど停車した「海拉尓駅」で、地元ガイドの海鴎さんから私達は「夕食」を受け取ることに成功した。当初の計画では夜行寝台列車の“食堂車”でゆっくりと車窓からの景色を眺めながら、内モンゴル自治区での最後の夕食を楽しむ予定であった。しかしこの列車には“食堂車”が無いことが判明した。
添乗員の田龍さんから地元ガイドの海鴎さんに電話連絡をしてもらい、お2人のご尽力で私達はなんとか「夕食」にありつけた。その上、なんと地元の“海拉尓”というアルコール度3.7%の冷えた「缶ビール」も届けていただいた。私達は早速、ビールで乾杯し、午後9時近くの遅い夕食が始まった。
ビールのほかにアルコール度38%の“海拉尓純粮白酒”も用意されていた。料理も作ったばかりで、まだ温かさが残っていた。「エビ入りの野菜炒め」「ナスの煮物」「ブロッコリーの油炒め」などをご飯と一緒に美味しく頂戴した。田さんと海さんの温かい心遣いが伝わってきた「夕食」であった。
私にとっては「行き」よりも「帰り」の夜行寝台列車の方が揺れや音が少ないように感じた。旅の疲れとビールが効いてきて「夕食」後、直ぐに眠りについたようである。