故郷≪新潟≫の日々

満65歳で中国・黒龍江大学を定年退職した後、生まれ故郷の新潟に戻り、日々の生活を写真とともに日記風に綴っていくもの。

No.519 「ドン山」のお話。

2015年06月03日 | 日記

西海岸公園からサイクリング道路を走ると10分ほどで日和山展望台に到着した。展望台の上からは西側180度にわたり日本海が一望できる。海岸線に沿った砂浜が日本海の荒波などにより決壊している状況がよく観察できる。昔と比較すると砂浜が約350m後退したという。現在は大型機械を使った護岸工事やテトラポットの設置などが盛んに行われていた。

 

また東側には新潟市内の高層ビルを目にすることができる。その後、私は自転車を走らせこの展望台から10分ほどで「ドン山」に到着した。「ドン山」には1台の“大砲”が設置されていた。説明看板によるとこの“大砲”は時計がまだ一般庶民に普及していなかった時代に、この空砲によって正午の時報を知らせたという。

 

この「ドン山」は多くの背の高い松林に囲まれている。海岸方向から内陸に向かって吹く強風のため、その松林の木々は内陸側に傾いている。またこの周辺の海岸線やサイクリング道路脇には、砂地に生える淡いピンク色をした“ハマヒルガオ”の花が大きな岩の脇に咲き乱れていた。

 

ヒッソリとして咲くその姿はなかなか美しいものである。私は自然に咲く花を見ながら、久しぶりに日本海の雄大な眺めを楽しむことができた。

 

「ドン山」には1台の“大砲”が設置されている。

海岸方向から内陸に向かって吹く強風で松は内陸側に傾いている。

海岸で遊んだり、釣りをしいてる人々。

大型機械を使った護岸工事やテトラポットの設置などが盛んに行われていた。

淡いピンク色をした“ハマヒルガオ”の花が大きな岩の脇に咲き乱れていた。