先日、私は我が家から自転車で15分ほどの場所にある新潟市中央区稲荷町の「湊稲荷神社」に立ち寄った。この神社の境内にある2体の“狛犬”が新潟市指定第1号の有形民俗文化財で「願懸け高麗犬」と呼ばれ人気を集めている。この“狛犬”の脇に説明看板あり、それを私はじっくりと読んでみた。
そこには「自分の願意(ねがいごと)を心に念じながら男の人は向かって右、女の人は左の高麗犬を回して祈願してください。」と書かれてあった。時計回りに1回転させ祈願すると願いが叶うという。私は早速、右側の“狛犬”を回してみた。これがかなり重いのである。
私は“狛犬”を回転させ、健康と家内安全を祈願した。この“狛犬”は頻繁に回されるため、損傷が激しい。現在の“狛犬”は1995年に新たに設置されたもので、それ以前にあった“狛犬”は拝殿内に安置されていた。また境内には“出逢いの木・子宝の木”として貴重な「トネリコ(梣)の木」が植えられていた。
更に「トネリコの木」の前にある麻ひもで前足を縛られた2体の狐(キツネ)の石像が目に付いた。これは「願掛けの麻ひも」と呼ばれるひもで狐の足に麻ひもを結んで“願”をかけるもの。身動きの取れなくなった狐に、願いを叶えてくれる強い力があるのだろうか心配になってきた。なかなか興味深い石像である。
私は早速、右側の狛犬を回してみた。これがかなり重いのである。