故郷≪新潟≫の日々

満65歳で中国・黒龍江大学を定年退職した後、生まれ故郷の新潟に戻り、日々の生活を写真とともに日記風に綴っていくもの。

No.1.096 「何くそ根性」のお話。

2016年12月31日 | 日記

先日、高校の軟式野球部の先輩と一緒にお酒を飲む機会があった。先輩は5年前に病院でガン(癌)との闘病生活を送っておられた。その先輩がカバンの中から筆ペンで書かれた白い紙を取り出し、私に見せてくれた。


そこには「何くそ根性だ 敵はもっと苦しい 負けてたまるか 俺は絶対に勝つぞ」と書かれてあった。先輩の説明によると『入院当時は「抗がん剤」投与の影響で極端に食欲がなくなり、食べないと体力が落ちる。紙に書いた≪敵≫とはガンのことである。という。


自分の体力が弱っては、対戦相手のガンに負ける。無理をしてでも「何くそ根性」で食べ、栄養を摂取しなければならない。この紙を病室の見えやすい場所に張り出して必死に頑張った。病室に入って来た看護師さんからも「その心意気ですよ!!」と励まされたという。


この「何くそ根性」で病魔との戦いに勝利した先輩は、明るい笑顔で私に向かって入院生活を力説された。先輩の筆舌に尽くしがたい努力に心を打たれると同時に、人生や野球にも通用する言葉だと痛感した。


先輩が私に見せてくれた自筆の紙。

 

 

 

 


No.1.095 「イルミネーション」のお話。

2016年12月30日 | 日記

先日、JR新潟駅周辺の夜のイルミネーションが美しいと言われて、駅の南口周辺にある“けやき通り”まで足を運ぶことにした。ここには約26万個の電球が欅(けやき)並木にセットされており、光のトンネルのような光景を作り出していた。

 

ここを見学した後、駅の万代口から徒歩10分ほどの所にある「万代シティパーク」へと向かった。黄色の電球で統一された“けやき通り”と違い、ここにはペットボトルを活用したイルミネーションが青、ピンク、白色などの淡い光を放っていた。


中にはこの近くにある沼垂小学校2年生の児童が「みんなが明るく元気になれるように」と、絵や模様を考えて作成した作品もあった。この2会場とも14日まで暗い夜空に美しく輝くイルミネーションが楽しめるという。


気分転換を兼ね、皆さんも「新潟の冬の風物詩」のひとつを楽しんでみてはいかがでしょうか。


JR新潟駅の南口周辺にある“けやき通り”のイルミネーション。

「万代シティパーク」にあるイルミネーション。



No.1.094 「キセル職人」のお話。

2016年12月29日 | 日記

私が「燕三条地場産業振興センター」に勤務していた頃、いろいろな面でご指導いただいた“新潟県央マイスター”の称号を持つ「キセル職人」の飯塚昇さんに、偶然お会いすることができた。


飯塚さんは同センターで開催された“年末刃物市で、一般市民を対象とした「キセルづくり体験工房」の講師として出席されていた。この工房ではキセル1本を1.000円程度の材料費で作成することができるという。


『最近はタバコによる健康被害が叫ばれ、公的施設では全面禁煙となるなど、愛煙家にとっては肩身の狭い社会になった。更にキセル用の「刻みタバコ」を販売している店も激減した。飯塚さんは嘆いておられた。


会場で飯塚さんが手づくりで制作された芸術品のような「銀製キセル」を拝見させてもらった。現在はマニアの間で主に観賞用として購入されているという。


飯塚さんが手づくりされた銀製のキセル(1本2万円以上するという)。

「キセルづくり体験工房」で使用するキセルの材料。

「キセルづくり体験工房」の講師として出席されていた飯塚さん(左)。

2012年4月に飯塚さんがマイスターに認定された。







No.1.093 「燕三条地場産業振興センター」のお話。

2016年12月28日 | 日記

以前、私が勤務していた「燕三条地場産業振興センター」へ久しぶりに足を運んだ。丁度、昼食時であったため、私は同センター内にあるレストランで食事を楽しむことにした。


お薦めの料理をお聞きすると「メニューに書かれた料理は全部お薦めです。」との返事が返ってきた。特に地元の野菜を使った肉なしの「カレーライス」がヘルシーで人気があるとのことで、それを注文した。


このレストランの特徴は≪ノーベル賞受章者が“晩餐会の時に使用するものと同じ「ナイフ・フォーク・スプーン」を使って食事を楽しむことができることである。


テーブルの上に重厚な感じのする洋食器が出された。「カレーライス」も美味しかったが、不思議なことに私も有名な“晩餐会に出席した気分になってきた。


≪ノーベル賞受章者が“晩餐会”で使用するものと同じ「洋食器」。

 

 

 



No.1.092 「浦佐・毘沙門堂」のお話。

2016年12月27日 | 日記

先日、私は新幹線に乗り、久しぶりにJR「浦佐駅」に降りてみた。この日の目的地は上杉謙信、直江兼続ゆかりの「毘沙門堂」と「普光寺」。小雨の降る中、駅からユックリと歩いて10分ほどで「毘沙門堂」の入口に到着した。


ここは≪日本三大奇祭のひとつで、約1200年の歴史を持つ≪裸押合大祭≫が開催される場所でもある。3月初旬の祭り当日の境内は、溢れるばかりの観光客で埋め尽くされるという。


冬期間は約2mの雪が積もる豪雪地帯である。「仁王門」の前にはまだ雪が積もっていないのに手際よく「落雪注意!!」の看板が設置されていた。「拝殿」や境内の「石灯篭」も豪雪の被害から守るため、頑丈な“雪囲いが施されていた。


また近くの道には≪熊に注意!!≫という看板も立てられていた。徒歩で約1時間、周辺を散策したが数人の地元の方とすれ違っただけの閑散とした観光地であった。









 


No.1.091 「野球クラブの納会」のお話。

2016年12月26日 | 日記

先日、私が所属している還暦野球部の「新潟エージレス野球クラブ」の納会が開催された。会場はJR新潟駅から徒歩5分ほどにある「越後まる松」。当クラブは50名を超える野球部員がいるが、40人が集まった。


会長、それに還暦・古希チームの両監督から挨拶を頂戴した。その中で「試合での気迫不足」「シーズン中のケガ人の続出」「普段のトレーニングの重要性」「全国大会で初戦敗退」などが反省点として挙げられた。


続いて今シーズンの首位打者や最多勝利投手、練習皆勤などの優秀選手に盾やトロフィーが授与された。還暦チームは13戦で11勝2敗、古希チームは15戦で10勝4敗1引分けであった。


最後に「新潟エージレス野球クラブ賛歌」を合唱し「万歳三唱」でお開きとなった。来シーズン、全国大会での勝利を目指し、これから冬期練習に励むことになる。


還暦チームの優秀選手。

古希チームの優秀選手。

会長、還暦・古希チームの両監督の挨拶。






No.1.090 「中国を話そう(武漢編)」のお話。

2016年12月25日 | 日記

先日、久しぶりに“新潟ハルビン友好市民の会”が主催した「中国を話そう(武漢編)」というイベントに参加してきた。講師は中国・湖北省武漢市出身で新潟大学大学院、現代社会文化研究科博士課程に在学中の王鼎(wang ding)さん。

 

パワーポイントを使い、流暢な日本語で出席者に分かりやすく説明された。武漢市は人口が約1.061万人の大都市。有名な観光スポットとしては、私も訪れたことのある「黄鶴楼」や「武漢長江大橋」などがあり、現代的なバーやカフェなどが続く夜の飲食街を動画で拝見することができた。

 

現在、交通渋滞が大きな問題となっており、解消策として新たな地下鉄建設やフェリー航路の拡充などを行っている。また、教育にも力を入れており、武漢市には国立大学の8校を始め、短期大学を含めて≪82校の大学がある。


中国の都市の中では大学数で第1位となっている。大学卒業生の就職先としては北京、厦門、広州などのIT関連企業に人気が集まっているという。この日の話題は武漢市での人気のグルメや日本との交流の歴史など広範囲に及んだ。


 

 


No.1.089 「英会話教室の忘年会」のお話。

2016年12月24日 | 日記

先日、私が所属している「英会話教室」の忘年会が開催された。この教室のメンバーは食通ぞろい。そして外国製の“ワイン”を始め、新潟の“地酒”などお酒に造詣の深い方も多い。


この日の会場は新潟市中央区東堀通5番町にあるイタリア創作料理酒場「頂(いただき)」というお店。最初に大きなジョッキに入った「スパークリングワイン」で乾杯し、楽しい英語での懇談が始まった。


イケメン(?)のカナダ人講師を囲み、今年の出来事や海外旅行の話に花が咲いた。講師との会話の中には、時々、難しい単語が出てくる。私は“電子辞書をテーブルに置きながら、会話を続けることになった。


海鮮料理やローストビーフ、スパゲッティ、ピザなどのイタリア料理を味わいながら“ワイン”や“吉乃川(厳選辛口)”“菊水(白)”などを美味しく頂戴した。時計を見たら飲み放題時間を超えていた。





No.1.088 「アメ横」のお話。

2016年12月23日 | 日記

東京駅始発の出発時刻まで2時間ほどあったので、懐かしい「アメ横」を訪れてみた。私が東京都北区に住んでいた頃、魚介類を始め野菜、海苔、スポーツ用品それに3本で1.000円のネクタイなどをここで購入した。


特に日本に住む中国人が利用している中国食材専門店で「冷凍餃子」「白酒」「紹興酒」などを市価よりもかなり安く購入したことを思い出した。この専門店は以前と同じ場所で営業を続けていた。


40分ほどユックリと歩いてみたが、相変わらず「マグロ」などの魚介類を威勢のいい掛け声で販売していた。また、あちこちにできた中国風の「屋台」で多くの人が食事をしていた。以前、あまり見かけなかった光景であった。


よく立ち止まって見ていた≪1.000円で買えるチョコレートの“たたき売りの店も繁盛していた。少しずつ変化しているが、当時の懐かしい記憶が甦ってきた「アメ横」の散策であった。


最近、増えてきた食事のできる中国風の「屋台」。

1.000円で買えるチョコレートの“たたき売りの店



No.1.087 「上野恩賜公園」のお話。

2016年12月22日 | 日記

今から15年ほど前、私は2年間、東京都北区に住んでいたことがある。当時、休日ともなると都内の名所旧跡や公園をよく訪ね歩いた。この日訪れた「上野恩賜公園」も何回となく散策した場所のひとつであった。


最初にこの公園のシンボル的存在である「西郷隆盛公」の銅像を訪れることにした。犬を連れ堂々たる体格をした「西郷さん」は黄色く色付いた「イチョウ」の葉をバックに立っており、銅像前には多くの観光客がカメラのシャッターを押していた。


その後「清水観音堂」「上野東照宮」「上野大仏・パゴダ」「野口英世博士像」と公園内をユックリと散策したが、今回、私が初めて目にする場所が多いことに気が付いた。それにしてもこの公園内は様々な見所がある。


またチェロや南米の民族楽器を演奏する外国人の姿も見られた。この周辺には「動物園」「美術館」「博物館」などが集積しており、家族連れなど多くの人々で賑わいを見せていた。


「上野恩賜公園」のシンボル的存在である「西郷隆盛公」の銅像。

チェロや南米の民族楽器を演奏する外国人の姿も見られた。

金色が眩しい「上野東照宮」。




No.1.086 「送別会」のお話。

2016年12月21日 | 日記

「忘年会」の季節であるが、今日は「送別会」のお話。急なお話しでビックリしたが≪新潟ハルビン友好市民の会≫の事務局業務を担当し、英語と中国語に堪能な高橋さんが退職されるという。


先日、同会の賀井副会長さんから、高橋さんの「送別会」のご案内を電話で頂戴した。会場はJR新潟駅前の「さかなや道場 新潟駅前1号店」。お店に入ると長い廊下の両側に個室が続いていた。


廊下の中程にはユニークな“招福神社”と赤い欄干の“越後橋”が設置されていた。生ビールで乾杯の後、出席者から高橋さんのこれまでの同会に対するご努力、ご尽力に対し、感謝とねぎらいの言葉が続いた。


私も高橋さんには黒龍江大学の学生との交流や日中スピーチコンテストの企画、運営などで大変お世話になった。今後、高橋さんのご健康と益々のご活躍をお祈りしたい。




No.1.085 「野球部納会」のお話。

2016年12月20日 | 日記

先日、新潟市中央区万代にある万代シルバーホテル内の「銀鈴」で開催された新潟県庁野球部の「納会」に参加してきた。最初に小池野球部長の挨拶から「納会」が始まった。


「平成28年度の活動報告」の中で、南須原監督から『戦績は若手選手の台頭もあり4勝7敗となった。これは昨年度の2勝7敗よりも二つ白星を重ねることができ、来シーズンへの明るい兆しが見えてきた。との報告があった。


続いて懇談に移り、お互いに新潟の地酒「吉乃川」やビールをつぎあいながら、野球談議に花を咲かせた。野球のほか、部員の仕事・健康・家庭などにも話題が及んだ。


最後に、野球部OBから「来年、全国大会に出場することになったら、多額の寄付は任せなさい!!」という威勢のいい掛け声が上がる中、万歳三唱でお開きとなった。新潟県庁野球部の来年の活躍を期待したい。



No.1.084 「合格発表」のお話。

2016年12月19日 | 日記

私が通っている「中国語教室」の講師・孫先生の娘さんが新潟大学教育学部付属新潟中学校の入学選考検査を受けられた。先日、私は超ご多忙中の先生のピンチヒッターとして「合格発表」を娘さんの付添人となって見に行くことになった。


時間が少し早かったため、発表会場は閑散としていた。そこで近くの“新潟県護国神社で娘さんと一緒に「合格祈願」をすることにした。拝殿前には“参拝の作法が書かれた表示板が掲示されていた。


その作法に従い、気持ちを込めて≪2礼 2拍手 1礼≫をし、無事合格となるよう祈願した。参拝をした後、中学校に戻り合格者の発表を待つことに。発表会場には両親などに付き添われた受験生が続々と集まってきた。


合格者の受験番号が張り出されると「あっ、あった!!」という声が聞こえた。私は思わず娘さんとハイタッチした。約3倍という高い倍率の中、受験勉強に熱心に取り組んだ小学校6年生の喜びの顔がそこにあった。


“新潟県護国神社で娘さんと一緒に「合格祈願」




No.1.083 「食用菊と冬菜」のお話。

2016年12月18日 | 日記

今年も友人の畑で「ミニトマト」「ピーマン」「ナス」「瓜」「ニラ」などの収穫を何回となく楽しんできた。ここへきて寒さも更に厳しくなり、家庭菜園での収穫も終わりを迎えたようだ。

 

先日「食用菊」はボールに一杯、「ピーマン」は10個ほど収穫できた。早速、茹でた「菊」にはマヨネーズと醤油をかけて味わうことになった。さらにひき肉と一緒に油炒めにした「ピーマン」の二品が我が家の夕食の食卓を賑わしてくれた。


また畑では新しく畝(うね)を4本作り、そこに「冬菜」を植えることにした。この「冬菜」の苗は隣家のご厚意で毎年頂戴しているもので、植えた「冬菜」は雪の下になり、冬を越して雪が消える頃、新芽を出し収穫の時期を迎える。


来春の「冬菜」の収穫を楽しみにしたい。


新しい畝に「冬菜」を植えた。



No.1.082 「小布施の散策」のお話。

2016年12月17日 | 日記

長野市で開催された迫力満点の「花火大会」を鑑賞した翌日、雪の積もった道路を私は普通タイヤの車を運転し、故郷≪新潟まで帰ることになった。心配した高速道路の途中にある豪雪地帯の新潟県・妙高地区は「無雪」状態であった。

 

長野県内の高速道路の一部ではこの突然の降雪のため「チェーン規制」が行われていたが、幸いにも新潟方面へ向かう車はこの規制から除外されていた。時間があったため、ETC専用の「小布施スマート・インターチェンジ」に立ち寄ることにした。

 

ここの売店ではやはり信州名物の「リンゴ」が販売されていた。ここから高速道路を降りて“栗と葛飾北斎と花の街”で有名な「小布施」の中心部まで車を走らせた。

 

“栗おこわ”や“どら焼き”などで有名な「竹風堂本店」の駐車場で車を止め、晩秋の紅葉が美しい「北斎館」周辺をユックリと散策した。


晩秋の紅葉が美しい「北斎館」周辺の散策道。