本当に生きている、と思える瞬間がたまに訪れる。
それは自分と世界が一致した、或る境界線の出来事だ。夜中に煙草をくわえて空を見上げる、僕の島では夜空の星がとても綺麗だ。波の音を聴きながら、黙って星を眺めているとだんだんと気持ちよくなってくる。僕は夢見る、幼い頃見た大きな雲白い雲とそれを見ながら食べたアイスキャンデイーの不自然な甘さ。僕は幼いなりにこの瞬間の大切さを願った。
子供のころに感じた体験は、懐かしい原風景。帰りたいと想う夢の場所、時間。
それでも時間は流れ、僕は幼い頃の夢見た震えを取り戻したくって、それに似た何かを求めた。
レイ・ブラッドべりの物語はとてもそれに近い。フェディコ・フェリー二の映画の中のサーカスの静かな狂乱も僕をファンタジーの世界へ僕をいざなう。
ある種の音楽も僕を世界の不思議に調和させる。
日常は冷たい、あたりまえだ。だからこそ生きている証が欲しい。それはいつも日常に埋没される。音楽やファンタジーが僕を世界の不思議、非日常の扉を開いてくれる。それは僕に魂の悦びをきずかせてくれるんだ。
でたらめな楽団の音、年老いたピエロの哀しみ、カーニバルの喧騒、妖しい世界の美しさ。腐っていきながら清潔に死を想う生のエネルギー。想像力が日常を凌駕する、生きることの震え、、哀しみ、美しさ。僕は宗教を信じられないけれども、道端の花やトイレのちいさな四角い窓から何かに祈る。祈る、という行為は場所を必要としない。僕はウィスキー三杯分祈る。
古賀 春江という人の絵が好きだった。シャガールの夢も好きだしエドヴァルド・ムンクの優しい狂気を愛す。生きること、魂はいつか昇華される夢を見る。不思議な時間。僕はこの現世をうつろう。
ノヴァーリスは言う、「わたしたちの生命は夢ではない。しかしながらそれはやがて、いやおうなく、夢とひとつになるだろう」
魂について
精神のあやしい均衡
物憂げな夕暮れ時
キリコの絵のような 街の路地にのびる影があるならば
僕はそれに ついていきたい
明日が懐かしいなにかにきずかせてくれますように
僕には大切な友人がいる
一人はまだ少女でもう一人はかつて少年だった友人
運命の巡り合わせのように
二人はおなじ誕生日で名前もおんなじだ
人生は不思議に満ち溢れている
どうか大切な存在を失いませんように
祈られずにはいられない
お誕生日おめでとう
いいこといっぱいあるように
深い緑の森のなかで待っているよ
それは自分と世界が一致した、或る境界線の出来事だ。夜中に煙草をくわえて空を見上げる、僕の島では夜空の星がとても綺麗だ。波の音を聴きながら、黙って星を眺めているとだんだんと気持ちよくなってくる。僕は夢見る、幼い頃見た大きな雲白い雲とそれを見ながら食べたアイスキャンデイーの不自然な甘さ。僕は幼いなりにこの瞬間の大切さを願った。
子供のころに感じた体験は、懐かしい原風景。帰りたいと想う夢の場所、時間。
それでも時間は流れ、僕は幼い頃の夢見た震えを取り戻したくって、それに似た何かを求めた。
レイ・ブラッドべりの物語はとてもそれに近い。フェディコ・フェリー二の映画の中のサーカスの静かな狂乱も僕をファンタジーの世界へ僕をいざなう。
ある種の音楽も僕を世界の不思議に調和させる。
日常は冷たい、あたりまえだ。だからこそ生きている証が欲しい。それはいつも日常に埋没される。音楽やファンタジーが僕を世界の不思議、非日常の扉を開いてくれる。それは僕に魂の悦びをきずかせてくれるんだ。
でたらめな楽団の音、年老いたピエロの哀しみ、カーニバルの喧騒、妖しい世界の美しさ。腐っていきながら清潔に死を想う生のエネルギー。想像力が日常を凌駕する、生きることの震え、、哀しみ、美しさ。僕は宗教を信じられないけれども、道端の花やトイレのちいさな四角い窓から何かに祈る。祈る、という行為は場所を必要としない。僕はウィスキー三杯分祈る。
古賀 春江という人の絵が好きだった。シャガールの夢も好きだしエドヴァルド・ムンクの優しい狂気を愛す。生きること、魂はいつか昇華される夢を見る。不思議な時間。僕はこの現世をうつろう。
ノヴァーリスは言う、「わたしたちの生命は夢ではない。しかしながらそれはやがて、いやおうなく、夢とひとつになるだろう」
魂について
精神のあやしい均衡
物憂げな夕暮れ時
キリコの絵のような 街の路地にのびる影があるならば
僕はそれに ついていきたい
明日が懐かしいなにかにきずかせてくれますように
僕には大切な友人がいる
一人はまだ少女でもう一人はかつて少年だった友人
運命の巡り合わせのように
二人はおなじ誕生日で名前もおんなじだ
人生は不思議に満ち溢れている
どうか大切な存在を失いませんように
祈られずにはいられない
お誕生日おめでとう
いいこといっぱいあるように
深い緑の森のなかで待っているよ
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