眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

よくある出来事

2006-01-30 | 音楽
あるミュージシャンが活動を終える。
或る時期に流行り、もてはやされ、それから・・・。

僕は彼女のポップでシュールな歌詞が大好きだった。いま想えば、音楽は彼女のなかの何がしかを表現する、ひとつの手段だったんだ、と素直に感じるんだ。
2枚のフルアルバムを残して消えてゆく。
いや、彼女は自分自身に戻るだけの話かもしれない。
飾らない、イメージの世界の偶像からの脱却。
肥大した自己の再構築。

   等身大の自分に帰る。
    それだけのお話だ。

  世界はひどく矢継ぎ早だから、忘れる事に慣れきっている。
   誰がどうなろうとかまっている暇なんてないのかもね。

でも。
自分が素敵だな~と感じる方々が何処かへ行ってしまうのは、やはりひどくつらい。何かを置き忘れた気分になる。

    初恋みたいなもんだ。
     いつか
    名前さえ忘れてゆく。

忘却の果てに、どれほどの素敵な感性が磨耗されたのだろう?

彼女は彼女としての名前を捨てる。
よくある出来事のひとつ。
たぶん、彼女の繊細な感性は、音楽や音楽それ自体に内包された制約に飽き飽きしたのかもしれないし、それで作られた寓話化された自分の存在に価値を見出せなくなったのかも知れないね。

  空はずうっと繫がっているから。
   いつか彼女の作品に触れる機会があるのかも知れない。

   たのしみにしていよう。

    すこし寂しいけれどね。
     ありがとう。
      今日はきみの唄で眠るよ。


        またね。





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