眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

地下鉄

2007-03-25 | 
街角の珈琲屋の路地を抜け
 地下鉄に通ずる階段を下りる
  排水溝の小さな隙間に
   煙草の吸殻を永眠さす
    まるで螺旋だ
     うずまき状の階段の形状は
      カップの黒に密やかに紛れ込む
       ミルクの白
        浸透圧が気になる処ではあるが

       階段を下りた瞬間
      人の波に意識を流される
     白昼堂々と行われた
    或る犯罪現場の装いで
   空気が薄く感じるのは刹那の間際
  現の奇妙なはからいは
 正当に打診された意識の混乱

   どうしてこんなに人が溢れているのだろう?

    意識が多すぎて困惑する感覚は
     公園で沈み込むひと時の休憩に救われるのだ
      人混みの座席は
       もう誰一人として座れそうも無い
        もはや
         君の居場所なんて売約済みなのだ
          野球の外野席だって満席なのさ

        視線と困惑気味の自我の要因は
         人混みの中に於いて
          ただ
           静けさを望んだ
     
           5分間でいい
            ただ
             静けさが欲しい

           地下鉄の座席

           居場所は混沌とした

           意識の嗚咽





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