マーチ
2012-06-17 | 詩
壊れた玩具たちのマーチが始まる
僕等は息を呑み
調子の外れた笛や
奇妙なリズムの打楽器隊の音を模索する
青い月の光の下で
壊れた玩具のパレードを想う
かしゃん
かしゃん
とん とん
ちりん
とん とん
いびつな者達の奏でる音楽達は
いつだって不完全で未完成だ
まるで何時かの少年少女の時間の如く
僕等はいつだって壊れた玩具だった
諦めや挫折や混沌とした不安や
そういった感情のおもむくままに打楽器を叩いた
呼吸のそろわないスタッカートで息を忘れた
弦楽器のアルコは
ぎしぎしした雑音を膨らませ
肥大した想像力で
この世界から零れ落ちたのだ
壊れた僕たちのマーチ
世界の終わりの演奏会
かしゃん
かしゃん
とん とん
ちりん
とん とん
不安定なな旋律だった
腐りかけた果実の芳香の様に
音が不完全にリピートする
永遠の未完
永遠の夜
ね
それでも僕等は生きている
ただその事だけを伝えたい
壊れた玩具たちのマーチ
ね
それが未完で永遠の不完全であっても
歌い続けてゆこう
あの祭壇の贖罪と共に
零れ落ちた
記憶を従えて
かしゃん
かしゃん
とん とん
ちりん
とん とん
壊れた夜の
壊れた音楽隊
僕等は息を呑み
調子の外れた笛や
奇妙なリズムの打楽器隊の音を模索する
青い月の光の下で
壊れた玩具のパレードを想う
かしゃん
かしゃん
とん とん
ちりん
とん とん
いびつな者達の奏でる音楽達は
いつだって不完全で未完成だ
まるで何時かの少年少女の時間の如く
僕等はいつだって壊れた玩具だった
諦めや挫折や混沌とした不安や
そういった感情のおもむくままに打楽器を叩いた
呼吸のそろわないスタッカートで息を忘れた
弦楽器のアルコは
ぎしぎしした雑音を膨らませ
肥大した想像力で
この世界から零れ落ちたのだ
壊れた僕たちのマーチ
世界の終わりの演奏会
かしゃん
かしゃん
とん とん
ちりん
とん とん
不安定なな旋律だった
腐りかけた果実の芳香の様に
音が不完全にリピートする
永遠の未完
永遠の夜
ね
それでも僕等は生きている
ただその事だけを伝えたい
壊れた玩具たちのマーチ
ね
それが未完で永遠の不完全であっても
歌い続けてゆこう
あの祭壇の贖罪と共に
零れ落ちた
記憶を従えて
かしゃん
かしゃん
とん とん
ちりん
とん とん
壊れた夜の
壊れた音楽隊