眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

ベース・マン

2011-07-19 | 
友達がコントラバス・ギターを残して東京に行った。
この楽器を前に、途方に暮れた。
僕が大昔に持っていたベースはフェンダーの箱物で、当時めずらしいピエゾピックアップが乗っていた。生音も独特でわりと気に入っていた。
その頃、よく聴いていたベーシストについて。
ジョン・パティトゥイッチが1992年に発表した「ジャズ・ベースとオーケストラの為の協奏曲」。とても美しいアルバムだ。ジョンの天才的なセンスと驚異的なアレンジ能力、演奏能力の高さが素晴らしかった。バッハの無伴奏チェロ曲を6弦ベースで弾いているのだが、クラッシックの演奏からは幾分趣が違うのが何だが・・。

1988年、スタンリー・クラークは「イフ・ディス・ベース・クッド・オンリー・トーク」を出した。スタンリーの”ブラウン・ベース”とグレゴリー・ハインズのタップダンスが非常にかっちょいいのである。

ビリー・シーンはやはり強烈なインパクトを残した。僕はタラスのレコードを捜し歩いて古レコード屋めぐりを繰り返した。僕がタッピングがいまだに好きな始まりだ。同じく、ジェフ・バーリン、スチュワート・ハム、ランディ・コーベンなんかのアルバムもかき集めた。超絶テクニックに目を奪われてしまうが、そこにはやはりそれぞれの個性的で魅力的な音楽性が垣間見えたりした。

神様アラン・ホールズワースのとこのジミー・ジョンソンも大好きだ。情報に疎いのであまり詳しくは知らないのだが、彼のセンスのいいフレージングや的確な演奏能力、さすがに神様に認められた演奏者だな、と奇妙に納得する。なにしろ音楽的に絶妙なバランス感覚を感じる。

そして、嗚呼、マイケル・マンリング。フレットレスとフレッテッドを同時に両手タップで弾く彼の演奏スタイルにはいろんな意見があるだろう。しかしあのメロディアスな美しい旋律には何度も心が震えた。マイケルは学生の頃、ジャコ・パストリアスのレッスンを受けたことがあるらしい。ジャコの演奏を間近で見て、その演奏にすっかり打ちのめされて自分流の音楽を模索して、毎日両手タップを練習していたそうだ。僕は彼の繊細でロマンティックな音楽世界がとても好きだった。

コントラバス・ギターが僕を見つめる。
ベース弾けたらいいな~。

でもまあ・・・。
テクニックなくてもいいや。
チャック・レイニーなんて一本指奏法だし。

練習嫌いの戯言。


そうして。


killerベースを抱えて旅立った沢田泰司。


その魂が安らかな寝床につけますように・・・。


祈ります。


















コメント
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