眠りたい

疲れやすい僕にとって、清潔な眠りは必要不可欠なのです。

青い月と赤い月

2008-03-19 | 
在りもしない残像で
 懐古趣味に近ずこうとする光景は
  飛躍しすぎたゴシップにすぎないのだろうか?
   コップに入った水を
    一息で飲み干したのだ

     君を置いていくわけにはいかない
      たとえ記憶の残像が
       机の引き出しの中の
        セピアの写真であったにせよ
         君にさよならと云うわけにはいかない
          金魚蜂の金魚が優雅に舞う
           夏の日差しが近ずく頃合
          そうして
         青い月夜の晩に
        猫がないていたから
       青い意識は
      情報過多に消化不良気味
     出切るなら
    今はいない君に手紙を書きたい
   雨脚が容赦なく降り注ぐ前に

 赤い月
僕は孤独に怯え
 帰らない物達を想い微かに泣いた

 青い月
緩やかな飛行が訪れる
 天体望遠鏡で星を眺めた理科の屋外活動
  震える心が切なくてやり切れなかった

   ね 君に会いたい
    青い月と赤い月
     どちらが良いのか知らないけれど
      野良猫が空き地で集会を始めたから
       君に会いたい

       物言わぬ肖像よりも
        ヒステリックに喋り続ける君は
         確かに血が通った生き物だ
          聖者が行進する
           十字架のアンテナに
            星達と会話する

            ぴ ぴ ぴ
           
        ノイズが走り連絡網は閉ざされた
       拘束される意識で
      残像の薄い音色の声を想い出し
     君に会いたい
   
    永遠は真実じゃないよ
   瞬間が永遠なのよ

  君は笑った
 まるで金魚蜂の金魚の如くに
優雅にはしゃいで見せた
 僕は哀しくて
  君を抱きしめるだろう
 
    消えないで

     僕を去ったあらゆる人々よりも
      消えないで
       
       電波信号をさがす天体望遠鏡

        青い月と赤い月

         連続した風景

         君に会いたい



コメント (2)
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