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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

負のスパイラル。

2013-12-26 06:48:48 | 日常
 一歩躓く、それが原因になって他を悪くする。負の要因が重なり元の健全さを取り戻せない所にまで落ち込んでしまう。

 物理的な因子が精神を脅迫する。精神の衰弱が物理的な欠損を大きく拡げていく。

 娘を亡くし夫に先立たれ、息子と二人暮らしのAさん。詳細には書けないけれど重い病に蝕まれている。高額な治療費を払いきれないと息子さんがこぼした。
「でも高額医療で戻ってくるでしょう」とわたし。
「いいえ、払えないので、戻ってもこないのです」と息子さん。

「こんな事情で、わたし自身も働き口を失い、次の就職先の目途もついてない有様です。生活保護の申請に行きましたが、家と車の売却が前提条件です。その前に『あなたが働け』とも言われました。保護を受けたからと言って、今までの治療費がロハになるわけでなく、少しずつ返却しなくてはなりません。これ以上無理を重ねても・・・そう思っているところです」

「・・・」返す言葉もなく黙っていると、息子さんは
「母の人生を占いに見てもらったら『波乱万丈』だといわれました」と苦笑した。


 どうしたらいいのか・・・やっぱり行政に頼るほかはないのだろうか。
 病気と貧困の因果関係は負のスパイラルを呼ぶ。
「働き者のお嫁さんでも来てくれるといいね」と言ったら、
「もう借金大国の日本にも絶望していますから、子孫を残すなんてことは考えていません。結婚はしませんし、出来ないでしょう」と淋しく笑った。

「宝くじでも当たるといいね、現に当たっている人もいるんだから」とわたしが言うと、
「買ったけど、カスリもしませんでした」と即答。(買ったんだ・・・)

 風が変ることもある。前向きに生きていれば、きっといい日が来ると信じなければ!

『ポラーノの広場』191。

2013-12-26 06:33:53 | 宮沢賢治
「臆病者、おいポーショ、きさまやれ。」
「おいらぁとてもだめだよ。」
 デステゥパーゴはいよいよ怒ってしまひました。
「よし介添人などいらない。さあ仕度しろ。」
「きさまも速く仕度しろ。」わたくしはファゼーロに上着をぬがせながら云ひました。


☆憶(思いをめぐらす)平(平等)の視野(見解)の度(さとりの世界)、皆(のこらず)転(ひっくりかえす)図りごとを、詞(ことば)に託している。
 常に鬼(死者)を運/めぐらせている。

『城』1486。

2013-12-26 06:02:26 | カフカ覚書
けれども、kのほうは、こんな人物に敬意を表するような感覚に欠けていた。彼は、全力をあげてひと目でもクラムに会いたいと努力していたものの、だからと言って、たとえば毎日クラムと顔を合わせているモームスのような人物の立場を高く評価するつもりはなかった。

 顔を合わせる/Augen→Oegan/機関。
 一目/einen Blick→Ahn Blick/先祖、光景。

☆けれども、Kのほうでは、それに対する正しい理解力に欠けていた。彼は全力をあげてクラム(氏族)の先祖の光景・伝記をみるために努力してきたので、生きた機関であるモームス(要因)としての立場を高く評価するつもりはなかった。