続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

愛しさと切なさと心強さと・・・。

2011-09-30 06:54:30 | 日常
 野の花に心惹かれる。
 ただ黙ってあたり前のように咲き、あたり前のように消えていく。
 
 彼岸花が咲きそろっている。野山に咲くものだけど愛好家の人から分けてもらった球根、今年もたくさん花をつけている。
 なのに、下さった人は突然のように転居してしまい、会う事もなくなって三年。

 彼岸花が咲くたびに思い出している。
「お元気ですか」

「会いたいですね」

 彼女の家の前を通ると、微妙に何かしらの位置が動いている。たとえばサンダル・・・昨日は塵取りの置いてあった場所が玄関脇から車庫の隅に・・・。ごく稀に誰かが訪れているのではと思われる。何かの問題が発生して一夜のうちに風のように消えてしまった一家・・・家はそのままの状態・・・問題が解決して再び戻ってきてくれる日を期待してもいいのだろうか。

『風の又三郎』116。

2011-09-30 06:43:09 | 宮沢賢治
「四年生の人はこれを置いて」17×4と書きました。四年生は佐太郎をはじめ喜蔵も甲助もみんなそれをうつしました。

 四年生はシ・ネン・ショウと読んで死、念、照。
 人はジンと読んで、神。
 置いてはチと読んで、智。
 佐太郎はサタから衛星/satellite(月)
 喜蔵はキから金星を暗示。
 甲助はコウから恒星を暗示。

☆死の念(思い)を照らす神の智(真理を悟り、煩悩を断つ心の動き)の庶(もろもろ)。
 死の念(思い)を照らす月や金星や恒星(たくさんの星々)

『城』611。

2011-09-30 06:13:44 | カフカ覚書
Kは、よくベットから子の三人のしぐさを完全に無関心な眼でながめていた。

 ベット/Bett→wett/貸し借りなしである、縁が切れている。
 完全に/volliger→fole/連続、服従。
 

☆Kは、縁が切れている三人にたいする服従を全く無関心に見ていた。

何だかなぁ。

2011-09-29 06:42:31 | 日常
 昨日の失敗を取り戻すべく十時前早々○○銀行に向かったわたし。(今日こそ現金を持ち帰ろう)

 ○○の手前にはスーパーが・・・そうだ、今朝の特売は《卵10ヶ98円》を思い出し、店内に。
 長ネギと人参を手に取ったところで放送が流れた(いやな予感)
「ただ今、卵の特売は終了いたしました。ひきつづき~」(やっぱり)
 ショックを隠して一応卵売り場へ向かったところでサークルのHさんとばったり、苦笑い。
「あははは・・・」
 二人ともアウト。

 レジを済ませたところで、Aさんにもバッタリ。
「ダメだったわ」と言うと、
「えーっ、わたしなんか二度並んだわよ。わたしで最後だったけど。開店の15分前に来て並ぶのよ。じゃなきゃ!」と笑った。

 ○○銀行では、カードは正しかったけど暗証番号を間違えて再びやり直し(もう自信ないわ・・・落ち込んだけど、エイ、勇気を振り絞って)あっ、今度は出てきたわ。良かった!(子供のように喜ぶわたし・・・つくづく情けない)


 そんな帰り道、S水産にも立ち寄ると、《本日の特売・卵10ヶ115円》こちらは山積み、なぁんだ、17円の損(?)だけど、たいした差はないわとまずまずの満悦。

 家に帰って冷蔵庫を開けると先日買ったばかりの卵のケースが奥の方に・・・老人二人、どうやって食べ切るの。馬鹿のうえに大もついたわたし。

『風の又三郎』115。

2011-09-29 06:29:14 | 宮沢賢治
三年生のこどもらはみんな一生けん命にそれを雑記帖にうつしました。かよも頭を雑記帖へくっつけるやうにして書いてゐます。

☆太陽の燃える照(光)は溢れる衆(人々)を明るくする。
 憎しみの鬼(亡霊)を懲/懲らしめるが、等しく増える鬼(亡霊)を弔う、諸(もろもろすべて)。

『城』610。

2011-09-29 06:11:33 | カフカ覚書
ふたりは口ひげにはひどく気をつかい、何度となくたがいにひげの長さや濃さをくらべあったり、フリーダに判定をくだしてもらったりしていた。

 ひどく/viel→fiel/落ちる、死ぬ。
 気をつかい(いい具合に)/gelegen→gereuen/後悔する。
 何度となく/unzahligemal→unzahl mal/無数の傷痕。
 長さ/Lange→Range/階級、地位。
 濃さ/Fulle nach・・・Fulle nachen/たくさんの小舟。
 

☆ふたりは監視にたいし死への後悔をし、無数の傷痕としての階級とたくさんの小舟を互いに比べあったりフリーダ(平和、自由)に判定を下してもらったりしていた。

粗忽者。

2011-09-28 07:16:36 | 日常
 視力が著しく落ちている。
 前から歩いてくる人の顔が識別できないほど。

 当然文字も眼鏡なしには読めない。にもかかわらず、日常茶飯事の事は分かっていると高を括っている。
 
 ああ、やってしまった失敗・・・。
 お金が手薄になり少し下ろすべくカードを持って○○へ。
 
「暗証番号が違います」
 やり直して再び「暗証番号が違います」そんなはずではと再度。
 三回目で紙片と共にカードが戻ってきた。

「恐れ入りますが窓口へ」と書いてある。
(全く何でなのよ!)

 窓口の人に「どうしてですか」と差し出す(わたしは間違っていないのに)。

 一目見て「あっ、これは△△のカードです」

 ショック!折角ここまで歩いてきたのに意味ないなんて!絶叫したい気分。
 滅多に銀行には行かないので銀行のカード類はお財布に入れていない。

 とぼとぼ家に帰りつき・・・つくづく目が悪いことを自覚しなくてはと思った恥さらしのわたし。

『城』609。

2011-09-28 06:36:36 | カフカ覚書
一見子供っぽいふざけ気分で手をまるめて望遠鏡の真似をしたり、それに類したつまらぬ事をしているときでも、あるいは、何の意味もなしにKに目くばせをしてみせたり、口ひげの手入れに余念がないように見えるときでもそうであった。

 子供っぽい/Kindlichen→Kenntlich/見分けうる、分かる。
 ふざけ気分/Spiel→sperre/遮断、閉鎖。
 目くばりをする/heruberblinzlten→heruberbldringen/こちらに突き進んでくる。
 望遠鏡/fernrohre→Fern rohre/地下通路。
 口ひげ/Barte→wart/監視。
 手入れ/Pflege→Pflicht/義務。

☆一見して見分ける遮断(閉鎖)国家のの過去(昔)。
 地下通路を使ったり、それに似て意味もなくこちらへ突き進んでくるし、とりわけ監視の義務を働かせるように見えた。

秋なのに。

2011-09-27 06:08:56 | 日常
 涼しい日が続いている。開け放っていた窓を閉め、一枚だけの着衣の下にも薄い下着をつけ、手にもクリームを塗ろうかと迷うこのごろ・・・。

 季節はすでに秋。突然冬にでもなったような心細さ・・・秋という一年中でもっとも秀逸な季節を堪能する気持ちの準備に欠けている。

 ただ寒いことへの恐ればかりが先行して冬へどんと突き落とされたような錯誤。

 しとしと降る秋の長雨・・・。

 やらねばならないことは後回しにしても、ゆっくり秋の模様を愉しみたいのに。
 三月十一日以降、どこかへ出かけることを極端に恐れているけど、もっとずっと遠く・・・見えないくらい遠くへ旅立つ日のことを考えれば、周辺地域をうろつくぐらい何でもないのに臆病なのか、出嫌いの言い訳なのか・・・どこへも行く気がしない。

 楽しいはずの秋・・・沈んだ背中に檄を飛ばしている。