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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

寒い・・・。

2013-12-03 06:55:06 | 日常
 寒い・・・。十二月だから当たり前と言えば当たり前の気温。あんなに暑かった夏でもやがては寒い冬が訪れる自然の律。

「子供の頃日本中がみんな寒くて雪の中に埋もれていると思ったから辛抱できたのに、大人になってみたら北国の宿命と知り愕然としました」というコメントを読んだことがある。

 物のない時代を耐え忍んだ世代、ことさらに赤貧を嘗めた我が生い立ちにしても過ぎてしまえば夢幻の感もなくはない。どんな苦境もいつか来る春を信じればこその我慢であるけれど、どう考えても望みなしの絶望感に捉われてしまうこともなくはない。
 生きて在る限り、あらゆる現象は想定外ではない。その薄氷に気づかず脳天気に笑っているうちに暗黒の底に落ちていくこともありうるかもしれない。

 不況による貧困、病気に至る連鎖・・・そして誰にも訪れる老いや衰弱。
 この寒さをどう乗り切っていくかは、それぞれの覚悟次第ではあるけれど、国内全体が冷え込んでいる現状に、アベノミクスは本当に光となりうるのだろうか。

 
(みんなが揃って幸福になること)を望んだ賢治の思想は、永遠の指標である。

 これからの更なる寒さ、冷え込み。終日雨戸を閉めたきりの家や住人の姿を見ない逼塞状態の家の前を通るときは痛いほどに辛い。

『ポラーノの広場』168。

2013-12-03 06:35:06 | 宮沢賢治
さっきの夏フロックを着た紳士が心配そうにもみ手をしながら何か云はうとするのですがデステゥパーゴそれさへおどして引っこませてしまひました。


☆解くことを惹きつける新しい試みは、神を拝(敬い尊敬する)趣(考え)であり、化(形、性質を変えて別のものになる)運(めぐりあわせ)を隠している。

『城』1463。

2013-12-03 06:12:33 | カフカ覚書
「それじゃ、うまい具合に、もうなにも見えなかったんだ。馭者が雪のなかの足跡まで掃き消しておいたんですな」

 足跡/Fussspuren→Fuss spuren/立場、認める。
 雪/Schnee→Schnurre/茶番、馬鹿話。
 掃き消す/glattgekehrt→glatt kehren/明らか、回れ右をする(帰る)

☆「それじゃ運よくもう何も見えなかったんだ。会堂番は茶番(馬鹿話)の立場を認め、明らかに回れ右をしていった。