寒い・・・。十二月だから当たり前と言えば当たり前の気温。あんなに暑かった夏でもやがては寒い冬が訪れる自然の律。
「子供の頃日本中がみんな寒くて雪の中に埋もれていると思ったから辛抱できたのに、大人になってみたら北国の宿命と知り愕然としました」というコメントを読んだことがある。
物のない時代を耐え忍んだ世代、ことさらに赤貧を嘗めた我が生い立ちにしても過ぎてしまえば夢幻の感もなくはない。どんな苦境もいつか来る春を信じればこその我慢であるけれど、どう考えても望みなしの絶望感に捉われてしまうこともなくはない。
生きて在る限り、あらゆる現象は想定外ではない。その薄氷に気づかず脳天気に笑っているうちに暗黒の底に落ちていくこともありうるかもしれない。
不況による貧困、病気に至る連鎖・・・そして誰にも訪れる老いや衰弱。
この寒さをどう乗り切っていくかは、それぞれの覚悟次第ではあるけれど、国内全体が冷え込んでいる現状に、アベノミクスは本当に光となりうるのだろうか。
(みんなが揃って幸福になること)を望んだ賢治の思想は、永遠の指標である。
これからの更なる寒さ、冷え込み。終日雨戸を閉めたきりの家や住人の姿を見ない逼塞状態の家の前を通るときは痛いほどに辛い。
「子供の頃日本中がみんな寒くて雪の中に埋もれていると思ったから辛抱できたのに、大人になってみたら北国の宿命と知り愕然としました」というコメントを読んだことがある。
物のない時代を耐え忍んだ世代、ことさらに赤貧を嘗めた我が生い立ちにしても過ぎてしまえば夢幻の感もなくはない。どんな苦境もいつか来る春を信じればこその我慢であるけれど、どう考えても望みなしの絶望感に捉われてしまうこともなくはない。
生きて在る限り、あらゆる現象は想定外ではない。その薄氷に気づかず脳天気に笑っているうちに暗黒の底に落ちていくこともありうるかもしれない。
不況による貧困、病気に至る連鎖・・・そして誰にも訪れる老いや衰弱。
この寒さをどう乗り切っていくかは、それぞれの覚悟次第ではあるけれど、国内全体が冷え込んでいる現状に、アベノミクスは本当に光となりうるのだろうか。
(みんなが揃って幸福になること)を望んだ賢治の思想は、永遠の指標である。
これからの更なる寒さ、冷え込み。終日雨戸を閉めたきりの家や住人の姿を見ない逼塞状態の家の前を通るときは痛いほどに辛い。