血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

Sea The Stars(シーザスターズ)

2009-06-14 12:08:50 | 海外馬
Sea The Stars(Cape Cross×Urban Sea-Miswaki)牡・06生

主:7 結:4 土:3 弱:5 影:2 質[近]:3 質[遠]:3 SP:3 ST:4
合計:34点 クラス:3B 芝:9~12F ダ:~9~F
日本適性:△ 成長力:○ 成長型:遅め 馬場適性:芝 重馬場適性:□

 09年、英2000ギニー・英ダービー二冠馬で、秋に英セントレジャーにてNijinsky以来の3歳三冠を狙うSea The Starsについての考察をしてみたいと思う。

 主導は、Nasrullah6×6・6。一応は明確な主導だと言えるが、6代目にあるNasrullahでは、混在する欧米系の血統を上手く纏めるのは非常に難しく、この部分がSea The Starsの能力限界を示している。

 また、父のスピード源であったFair Trialが欠落するなど、父のイメージと異なり決して際立ったスピードを発揮できるタイプではないだろう。

 反面、スタミナ面には良さがある配合で、Big Gameを系列ぐるみにするなど12F克服は十分可能。また、Pharosが17ヶで土台構造を形成する等、見所が無い訳ではない。

 半兄のGalileo(1A 芝8~12F)との比較ではスピード面に劣る事は否めず、決して褒められる血統内容ではない。しかしながら、Nijinsky以来途絶えた三冠馬の系譜を蘇らせることができれば、全世界的にステータスの下がった長距離レースの復権に大きな役割を果たす事になるだろう。その意味では大きな期待を抱かせるサラブレッドである。


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