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血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

マイルCS南部杯(オーロマイスター)

2010-10-17 22:13:09 | 2010年GⅠ勝ち馬
オーロマイスター(ゴールドアリュール×フェアリーワルツ-Lear Fan)牡・05生

主:6 結:6 土:2 弱:6 影:2 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:34点 クラス:3B 芝:8~11F ダ:8~10F
日本適性:□ 成長力:□ 成長型:遅め 馬場適性:兼用 重馬場適性:○

○ 主導   (6)

 主導は、Royal Chargerが欠落した為に中間断絶ではあるが、Turn-toを伴うHail to Reason4×4。Hail to Reasonはほぼ系列ぐるみを形成し、比較的強力に血統をリードしている。ついで、同じく中間断絶ではあるがThong(=Lt.Stevens)5×4も比較的強い影響を持った為、主導の明確性が乱れたのはマイナス要素だと考えられる。したがってRoyal Chargerの欠落は非常に残念だと言えるが、両者がNearcoでひとまず連動しているのは、幸いだと言えるだろう。

○ 結合   (6)

 主導たる、Hail to Reasonと6代目に存在するクロスのうち、Turn-to・Nearco・Man o'Warは、Hail to Reasonに含まれる血統で確実に結合している。PharamondはPhalarisで、Mahmoudは、Gainsborough・Mumtaz Mahalで、Thong(=Lt.Stevens)・NasrullahはNearcoで、Bull Leaは、Sir Gallahad(=Bull Dog)で、Native Dancerは直接結合を果たしていないものの、Pharamond(=Sickle)を介し間接的に結合を完了している。また、7代目以降に存在するクロスも、比較的良好な連動性を保っているのが見てとれる。したがってかなり優秀なレベルであると言えるだろう。

○ 土台   (2)

 Pharos(=Fairway)が17ヶで形成。若干貧弱だといえるレベルで、サポートするのもGainsboroughが12ヶとかなり弱い。決してレベルが高いとは言い難いだろう。

○ 弱点   (6)

 これといった弱点や、欠陥は無い。近親度が強い配合の為に、決して完璧だとは言えないだろうが、血統表に大きな不備は存在しない。良好だと言って差し支えないだろう。

○ 影響   (2)

 影響度バランスは(7-4-13-3)と決してバランスが良いとは言えない。しかしながら、強調されたLear Fan内にHail to Reason・Thong(=Lt.Stevens)が存在し連動しているのは幸いだろうか。

○ 質[近]  (2)

 父ゴールドアリュール(3B)、母フェアリーワルツ(3B)とも決して超一流とは言い難く、2~3代目に並ぶ祖先も平均的と言えるだろうか。決して悪くは無いが、父母の流れが異なるのも若干マイナス。

○ 質[遠]  (3)

 主導たる、Hail to Reasonおよび強い影響を持った、Thong(=Lt.Stevens)は決して良好だとは言えない。しかしながら、Man o'War・Native Dancer等が生きたのは幸いで、かろうじて平均点にあると言えるか。

○ スピード (4)

 主導たる、Hail to ReasonやThong(=Lt.Stevens)はスピードに良さがある血統構成で、本質的にスピードに良さがある内容だと言える。また、Pharamond・Mahmoudと短~中距離向きのスピードも生かされ、結合も良好だと言える為しっかりと生かされている。総合的には優秀だと言えるだろう。

○ スタミナ (3)

 これといったスタミナの核を作る事が出来なかった配合ではあるが、Bull Lea・Man o'WarがHail to Reasonへと、スタミナを補給しているのが見て取れる。また、血統の奥に存在するものの、Sir Gallahad(=Bull Dog)・Hyperionが隠し味的にスタミナを補給。これらの引き出し次第ではあるが、中距離に適性を見せて不思議の無い血統構成だと言えるだろう。


 総合的に見ると、決して超一流とはいい難い内容ではあるが、Hail to Reasonをほぼ系列ぐるみにするなど、新しいタイプの血統構成だと言える。こういったタイプの配合馬は、古い時代の配合馬よりもスピードに優れている場合が多いが、当馬の場合もスピードに良さを見せる可能性は高いと考えられる。それだけにRoyal Chargerの欠落は惜しまれるが、3/4同血のNasrullahを7・7×6・6・7とクロスさせている為に、Hail to Reasonは、ほぼ系列ぐるみだと考えて良いだろう。従って、主導項目の評価はかなり微妙だが6点とした(仮にRoyal Chargerがクロスしたならもう少し加点できるだろうが)。
 また、一介のスピード馬ではなく、血統の奥に存在する欧米系のスタミナ勢力が、前面に存在するスピードを底支えできた血統構成で、距離延長に適性を見せるタイプでは無いだろうが、早熟スピード馬では決して無いだろう。
 完全開花した場合、芝の中距離にも適応できる内容ではあるが(父、ゴールドアリュールもそういったタイプだった)、ダート適性が高い血統構成であるのも確かで、今後ともダートマイル~中距離で、自分から競馬を作るようなレースを見せて欲しい。

Ultra Fantasy(ウルトラファンタジー)(スプリンターズS)

2010-10-13 18:41:10 | 2010年GⅠ勝ち馬
Ultra Fantasy(Encosta de Lago×Belle Anglaise-Sir Ivor)セン・02生

主:5 結:6 土:1 弱:5 影:2 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:31点 クラス:2B 芝:6~9F ダ:5~8F
日本適性:○ 成長力:□ 成長型:遅め 馬場適性:芝 重馬場適性:○

○ 主導   (5)

 血統の前面でクロスいているのは、Turn-to6×4であるが途中、Royal Chargerが断絶するため、影響が弱い。しかしながら、他に影響の強いクロスである、Mahmoud6×5が血統全体においてはさほどの、影響力を行使していないと考えられるため、主導としては、Turn-toだと考えられる。しかしながら、やはり明確な主導としては物足りない。Royal Chargerが断絶したのは非常に惜しまれる点である。

○ 結合   (6)

 主導たるTurn-toと、6代目までに存在するクロスである、Pharos(=Fairway)~PhalarisはTurn-toに含まれ、MahmoudはBlenheimで、Native DancerはPhalarisで、HyperionはGainsboroughで、Sir Gallahad(=Bull Dog)はPlucky Liege~Spearmintで、Raise YouはSir Gallahad(=Bull Dog)を通じ間接的に、PrincequilloはWhite Eagleを経由してMahmoudを通じ間接的に、それぞれ結合している。ぎこちなさは残るものの、Turn-toへと能力参加をしているのが見てとれる。また、7代目以降に存在するクロスもかなりまとまりが良く、結合という観点においてはかなり優秀だと言えるだろう。ただし、Count Fleetの結合が確認できないのはマイナスで、完璧と言えるレベルではない。出来ることならばこのクロスは無かったほうが良かった。

○ 土台   (1)

 Pharos(=Fairway)が11ヶで形成。単一の土台構造としてはかなり貧弱で、サポートもGainsboroughが8ヶとかなり弱い。Ultra Fantasyは世代の問題が非常に大きい配合だが、土台構造がそれを端的にあらわしている。

○ 弱点   (5)

 父方、Sterna内に弱点を派生。非常に影響の弱い部分であるうえ9代目において、Dark Ronaldがクロスしたのは幸いで、さほど大きな欠陥とは言えないと考えられる。他のブロックにおいては、世代の問題が大きい配合にも関わらず、主導勢力が配されている点を考慮すると比較的優秀だと考えられる。

○ 影響   (2)

 影響度バランスは(8-2-14-8)と、母父であるSir Ivorを強調している。決して良好なバランスとは言い難いが、影響の強いクロスを含み、Sir Ivorの良さは再現されているのはプラス。

○ 質[近]  (2)

 父Encosta de Lago(2B)は決して良好とは言えないが、母Belle Anglaise(3B)を初め、Sir Ivor・Fairy King等、近い祖先の血は比較的良好である。血統評価以上に底力を発揮できるタイプ。

○ 質[遠]  (3)

 主導たる、Turn-to自身の血の質は決して高いとはいい難いが、次いで影響の強いMahmoudを初め、Native Dancer・Princequilloと強い影響を持つクロスの質自体は悪くはない。平均点にはあるだろうか。

○ スピード (4)

 主導たるTurn-toは、Mumtaz Begum~Mumtaz Mahalを生かしスピードを再現。Ultra Fantasyの血統内においてスピードの核を形成している(実際にはTurn-to内で生かされているPlucky Liege~Spearmint、Solario~Gainsboroughがしっかりと生きている為、決め手を備えながら、粘り強いスピードを再現している)。次いでMahmoud・Pharamondとスピードを補給している。生かされたスピード勢力は強靭でかなりのレベルだと言えるだろう。

○ スタミナ (3)

 主導たるTurn-toは、Plucky Liege~Spearmint、Solario~GainsboroughのアシストによりスタミナによさのあるTurn-toへと能力変換が行われているものの、スタミナの核と捉えるには不満が残る。しかしながら、Plucky Liegeを伴なったSir Gallahad(=Bull Dog)や、結合こそ弱いものの、Princequillo(5代目のPrincequilloは世代ズレと判断)がスタミナを補給しているのは見てとれる。平均点にはあるか。


 総括すると、スピードによさがある配合なのはしっかりと確認できるものの、全体的に世代の問題が多く(Sir Ivor2×5等)、クロス効果が若干不明瞭なのは非常に惜しまれる点で、土台構造の散漫さとあわせ、決して安定した競争成績を残せるタイプではないだろう。しかしながら、主導たるTurn-toへの血の流れは非常にレベルが高い内容で、Turn-toが明瞭な主導権を発揮していると捉えた場合(理論上では高評価できるものでは無いが)、血統上で生かされたスピード・スタミナはほぼ確実にTurn-toへと補給されていると考えられる。従って、仕上げにくいタイプではあるものの、仕上がった際には強い競馬を見せる事ができるはずである。部分部分においては、キラリと光る部分を持つ配合だと言えるだろうか。

フリオーソ(帝王賞)

2010-07-21 17:37:29 | 2010年GⅠ勝ち馬
フリオーソ(ブライアンズタイム×ファーザ-Mr.Prospector)牡・04生

主:7 結:6 土:3 弱:6 影:2 質[近]:2 質[遠]:4 SP:3 ST:4
合計:37点 クラス:3B 芝:9~12F ダ:8~11F
日本適性:□ 成長力:○ 成長型:普通 馬場適性:兼用 重馬場適性:○

 フラッテローザ全兄

 フリオーソの血統において前面でクロスしているのは、Hail to Reason3×5及びNashua4×4になっている。前者は途中2世代断絶する単一クロスの為、主導はNashua4×4の系列クロス。その父Nasrullahを3ブロックに配し、フリオーソの血統を強力にリードしている。但し、父母Kelley's Day内にはNashua~Nasrullahが存在せず、Romanの影響が強い為、総合的にはやや良いといった程度になった。

 また、結合面においてはHail to Reasonの単一クロスを有効に作用させ、また主導たるNashuaがSir Gallahad(=Bull Dog)を内包する為、Romanの流れも上手く結合させている。残念なのはHyperionの系列の結合がやや弱く、主導内においては、9代目Chaucerで結合が終わる点であるが、総合的には強固な部類に入るだろう。

 生かされた血の質は全体的に高く、そのスピード・スタミナを上手く主導に結合させた点が最大の長所で、重厚で国内の芝ではキレ負けする可能性が大。

 本質的には、米血の比率が高いうえRoman~Sir Gallahad(=Bull Dog)の影響が強い為ダート向きだとは言えるが、鍛錬を積めば芝対応も可能な血統構成。ただし、スピードにはやや欠けるきらいがある為に、結果的にダートを主戦場とする可能性は高い。

 長い眼で鍛えて欲しい、好素質の配合。

エスポワールシチー(かしわ記念)

2010-07-21 17:36:09 | 2010年GⅠ勝ち馬
エスポワールシチー(ゴールドアリュール×エミネントシチー-ブライアンズタイム)牡・05生

主:6 結:4 土:3 弱:3 影:1 質[近]:1 質[遠]:2 SP:3 ST:3
合計:27点 クラス:1B 芝:7~9F ダ:6~8F
日本適性:□ 成長力:□ 成長型:普通 馬場適性:兼用 重馬場適性:○

 主導はNever Bend6×4の系列クロス。父Nasrullahを3ブロックに配したものの、父父サンデーサイレンスはNasrullahを持たない為この部分の動き出しが遅く、見た目程強力な主導となりえなかった。更に、主導となったNever BendはDjebel~Tourbillonを欠落させた為、踏ん張りがきかない一本調子のスピードを再現している。反面、Pharosが16ヶで土台構造を形成する等、全く見所が無いわけではない。

 しかしながら、強調したヘップバーンシチー内のブレイヴェストローマンの生かし方は悪くはないが、ジーゲリン内に弱点を生じたのは非常に残念で、世代の新しい配合の為にHyperion~Gainsboroughの結合具合には疑問が残り(Hail to Reason内Gainsboroughにて9代目で結合)、結果的にダート路線で頭角を現したのもうなづける内容となっている。

 クロスの字面を追っていくと芝対応が可能な配合ではあるが、実際にはSir Gallahad(=Bull Dog)~Teddyの影響が強いうえに、ブレイヴェストローマンを強調した為にかなり厳しいであろう事が予測される。実績通りのダート短距離に適性を示す配合だろう。

ナカヤマフェスタ(宝塚記念)

2010-07-06 17:05:34 | 2010年GⅠ勝ち馬
ナカヤマフェスタ(ステイゴールド×ディアウインク-タイトスポット)牡・06生

主:6 結:5 土:4 弱:4 影:3 質[近]:2 質[遠]:3 SP:4 ST:3
合計:34点 クラス:3B 芝:7~10F ダ:7~9F
日本適性:○ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:兼用 重馬場適性:○

 ナカヤマフェスタの血統前面でクロスしているのは、Hail to Reason4×5・6だが、Hail to Reasonは単一クロスの為に主導足りえなかった。従って、主導を形成するのはNorthern Dancer5×5・5である。

このNorthern Dancerは、父方サンデーサイレンス、母方デインヒルのアシストを受け、非常に珍しくはあるが、Natalma~Almahmoudと系列クロスを形成し、血統をリードしている。

 しかしながら、血統全体を見まわすとHail to Reason・Nasrullahを初めとした、Nearco~Pharos(=Fairway)系統が強く、極めて強力にとはいかなかったのが惜しまれる点である。

 また、これといったスタミナの核を形成することが出来なかった血統構成で、本質的には距離延長を苦手とするタイプだろう。ただし、母系クロスであるHis Majesty3※5が徐々に目覚めてくれば、11F程度までならば対応可能だろう。

 反面、スピードには良さがある血統内容で、Nasrullah・Almahmoud・Lady Angelaと日本向きの軽いスピードはきっちりクロスされ、Nearco・Gainsboroughなどによって確実にNorthern Dancerへと補給されている。

 総括すると、決してよく出来た内容とは言い難いものの、国内向きの中距離馬だと言えるだろうか。また、ノーザンテースト内の影響から、重馬場も得意とするタイプだろう。