Sengoku1985

何故、私は鉄道を撮り続けるのか?

Electric Locomotive#96

2017-01-15 | 鉄道写真


 それでは、連載96回目は、交流電機の開発によって生じた、新性能直流電機を見ていきたいと思います。


 写真は、いきなりヘタっていますが、この青い電機こそが、ED62 1なのです(写真)。JR東日本長野車両センター(旧称「国鉄長野工場」)で、解体されるべく廃車回送されるも、生きながらえている姿です。


 交流電機の開発により、その技術の直流機への応用として、通称「バーニヤ制御」(進段時にバーニヤ抵抗器を通し、電圧の変動をなだらかにする制御方式)が開発され、その第一陣ED60、及びED61が製造されました。ED60は電力施設に負担がかかるため阪和線に集中し、車体長が少々長く回生ブレーキを搭載したED61は、回生ブレーキを外し、空気溜めをその場所に移し、1軸追加し軸重軽減を図ったED62に全機改造されました。


 そのED62は、電化草創期の歴史的な電機を置き換えるため投入され、飯田線の主となりましたが、飯田線貨物が廃止され、全機運用を失い、引退し、一部が保存されます。


 残念ながらED62 1は解体されたそうで、もう撮ることは出来ません。しかし同所にED60 1があるとの情報が錯綜し、どこまで信じれば良いか分かりません。もし、今年のイベントで確認出来れば、それはED60 1でしょう。正直、長野は、引退車両だけで博物館が出来る位ですが、多分そういうことはしないでしょう。


 それでは、次回をお楽しみに。


コメント
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