それでは、連載第78回目は、ED77 1をお届けします。
水銀整流器では行われていた位相制御が、シリコン整流器化されて失われ、それをどう代替するかが課題となり、ED75では立案段階、北海道形EDで実用化され、結果その後製作された交流電機では標準的なスタイルとなった、サイリスタ制御。それを内地の機関車として初めて採用したのが、ED77です。試作機901号機は吹田にて保存されていたらしいですが、21世紀を前に解体、そして現存は写真の1号機です(写真)。宮城県利府町の新幹線車両センターにて保存されます。
スタイル的には、軸重制限の厳しい仙山線、磐越西線等に対応した、無動力の中間台車を装備し、ED76に似ている感じはしますが、重連対応で貫通路があり、またツララ切りも装備され、寒冷地の機関車になっています。
JR化後も、JR東日本が何機か現役機を保有していましたが、軌道強化でED75が使用可能となり、現在は現役機はありません。
これも、現在は非公開で、再度撮り直すことも出来ません。早期に整備されるのを望みたいですね。
それでは、次回をお楽しみに。