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ジュゴン絶滅論文の焼き直し~沖縄防衛局の海外広報か?

2022年04月16日 | ジュゴンブログ
昨日、4月15日に共同通信が
「ジュゴン「絶滅」論文を修正~辺野古基地工事助言の有識者」との記事を配信しました。

英国科学雑誌「scientific reports」に4月12日に公開(査読段階)されたこの論文は、
昨年5月に公開(査読段階)され、私たちNGOやIUCN専門家グループから「信頼に値しない」と批判されて、
雑誌の編集部から「大幅訂正」を要求され、掲載されなかった論文の修正版です。


昨年7月に大幅訂正を要求された論文
(参考)「防衛省、環境省がジュゴン絶滅論を否定~21年5月28日政府交渉報告」

掲載されなかった論文の焼き直しを、
なぜこの時期に?
沖縄防衛局の環境監視等委員会の3人が投稿するのでしょうか?
沖縄県が沖縄防衛局の設計変更承認申請を不承認したからだと思います。

沖縄防衛局の環境監視等委員会の役割は「ジュゴンやウミガメなど海生生物の保護対策」ではなかったのでしょうか。
沖縄防衛局は沖縄県知事(当時・仲井真弘多知事)との約束を守るべきです。
(参考)「公有水面埋立に関する承認の留意事項2」(沖縄防衛局第1回環境監視等委員会資料事業の概要p18)

4月12日に公開(査読段階)された焼き直し論文の特徴は、
1.「既知の個体(3頭)は19年までに姿を消し死亡した」と状態を記述しているだけで、
「なぜ、その状態になっているのか」「行方不明のジュゴンはどこに行ったのか」
を分析していません。

2.2000年から2019年にかけた、
「既知のジュゴン(3頭)」に影響を与えた環境要因として基地建設の事実を明記していません。

3.沖縄県が設計変更申請を不承認にした事実を明記せず、
不承認の主な理由である「ジュゴンへの影響について調査不足」を無視している身勝手さです。

4.「2019年IUCNが南西諸島のジュゴンを『絶滅危惧種』に指定した」のみ書き写していますが、
「米軍基地建設に伴う海草藻場の消失を懸念する」との記述は割愛しています。またも身勝手!


昨年11月26日防衛省交渉で
沖縄ジュゴン絶滅論文を主張する環境監視等委員3人の解任を求める署名を33589筆提出しました

いまだに、防衛省は「個人の論文」と3人の委員をかばっていますが、
ジュゴンなど海生生物の保護対策を検討する役割りを果たさない3委員を解任すべきです。

4月22日(金)午後、防衛省、環境省交渉で3委員の解任を求めてさらにその責任を追及をします。
「すべての工事中止を中止せよ」第3次署名にご協力をお願いします。

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