ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

上関原発を止めよう!

2011年03月21日 | ジュゴンブログ
東日本大震災による福島原発事故が広がる中で、
中国電力が長島・上関に原発の建設を強行しています。
3月13日に山口県が工事中止を勧告し、
15日には工事の一時()中止を発表しました。

4月10日には「奇跡の海を守ろう」国際シンポジウムが開かれます。

各地でこのシンポジウムに向けた取り組みがもたれています。
この一つとして、3月20日に「上関の自然を守ろう!
原発建設を止めよう!関西の集い」が大阪市内で行われました。



集会の柱は2本。
生物多様性保護の視点から
向井宏さん(京都大学教員)が
「上関の海の生き物の多様性と重要性、原発の問題点」を講演。
カンムリウミスズメをはじめ海の生物の多様性を
原発の温排水が生態系を破壊していることを実例を通して
批判しました。

もう一つは、
原発の危険性の視点から
長沢啓行さん(大阪府立大学名誉教員)が
「福島原発の実態と原発の危険性」を講演しました。



原発建設の際に、
250キロに及ぶプレートが4メートル沖に
移動することなどを想定しなかったことが問題で、
原子力安全委員会、東京電力などの責任であり、
今回の原発事故は人災であると厳しく批判しました。

また、福島原発の燃料棒の被覆管(0.7ミリ)が全壊すると
燃料棒間の冷却が妨げられ、過熱状態が加速される。
その耐久性が1000度で5日、1100度で1.5日、
1200度で10時間、1500度で数十分と
きわめて厳しい現状に置かれていることが明らかにされました。

また、放水による冷却で、原子炉圧力容器内外の気圧の差を
解消するために放出されている放射能に注意しなければならないことも
強調されました。

出席した賛同団体からは、
上関原発が脆弱な地盤の上に建設され、
取水口も地滑り地帯に設置されるので、
冷却水が地震が起これば取り込めなくなると
批判しました。

最後に、「生物多様性『愛知ターゲット』を実行するためにも、
原発の埋立て工事を全面中止するように要求する」決議を採択し、
参加者全員で黙とうしました。

 ジュゴンの保護者より。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿