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環境監視等委員会に居座るジュゴン絶滅論者たち

2021年06月24日 | ジュゴンブログ
6月22日(火)午後、
第32回普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境監視等委員会(以下、環境監視等委員会)が開かれました。
このWeb会議には、事務局の沖縄防衛局と13人の委員が出席。
英国科学雑誌「サイエンティフィック・レポート」に論文「沖縄本島付近のジュゴン個体群が絶滅」を投稿した
3人の委員も出席しました。

この環境監視等委員会は、沖縄県が埋め立て承認の条件として、沖縄防衛局に設置を義務付けたものです。
沖縄県はその役割を「2.工事中の環境保全対策について」の項目で、
「特に外来種生物の侵入防止対策、ジュゴン、ウミガメなど海生生物の保護対策」を検討することとしました。

これをふまえて、防衛省・沖縄防衛局と環境監視等委員会は「運営要綱」で、
「科学的専門的助言を行う」(1条目的)、
「環境保全措置に関する助言を行う」(2条業務)と決めています。

したがって、
「沖縄本島付近のジュゴン個体群が絶滅」を主張する3人の委員(海生生物の専門家)が、
「ジュゴンらしき鳴き声」を確認している環境監視等委員会で「科学的な助言」ができるのでしょうか。

私たちは
5月28日政府交渉で防衛省に
「次回の環境監視等委員会で3人の委員が主張している沖縄ジュゴン絶滅論を議題に上げて議論すること」を求めました。
政府交渉に参加した伊波洋一参議院議員は6月1日外交防衛委員会で岸防衛大臣に「議題に上げて議論すること」と
「3人の委員は不適格」と追及しました。
岸防衛大臣は「沖縄防衛局の調査と環境監視等委員会が検討すること」と
逃げの一手でした。

6月22日第32回委員会での議論は1か月後の議事録を見なければ詳しくは分かりませんが、
沖縄タイムス「辺野古のジュゴンが「絶滅した」との論文 防衛省の環境委が懸念 生きている前提で議論へ」(6月23日)
にある中村環境監視等委員長から記者団への説明から推測はできます。

第32回議事次第(web掲載)には「沖縄ジュゴン絶滅論文について」は
議事として上がってはいませんでした。

中村委員長の説明によれば、
委員会でジュゴンの項目についての質疑の前に
中村委員長から「委員会の役割がジュゴンが大浦湾に来遊することを前提に
環境保全措置を議論してきたし、今後も継続する」ことを確認した。
委員からは特段の意見はなかった。
とのことです。
会議に当事者である委員3人が出席しているにもかかわらず、
意見を求めていないのは異様なことです。また失礼です。
何か都合が悪いことがあるのでしょうか。

4年前の17年には、
沖縄絶滅論文を執筆した同じ5人(うち委員3人)が、
日本サンゴ礁学会20回大会で発表した「琉球列島におけるジュゴン個体数の減少と人間活動」を
同年12月の第10回環境監視等委員会では議題に上げて報告させています。
この違いは何でしょうか?

 仲村委員長とこの3委員は、環境監視等委員会の前身となる
防衛省の「普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価に関する有識者研究会」(以下、有識者研究会)時代から
一緒に席を温めてきたからだけでしょうか?

ジュゴンなどの保護措置を検討する環境監視等委員会に、
ジュゴン絶滅を主張し、科学的助言ができない委員を居座らせるなど言語道断です。
委員3人(荒井修亮、茅根創、原武史)に科学者の良心があるのなら
直ちに辞任することです。

 ジュゴンの保護者より







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