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里やまのくらしを記録する会

埼玉県比企郡嵐山町のくらしアーカイブ

クラブ 吉野和江 1975年

2010-08-03 18:46:42 | 1975年

 三年生になって、はじめてクラブに入った。
 夏や秋の中ごろまでは、外でバトミントンやソフトをやっていたけれど、冬は、内の中でクラブをやりました。家(うち)の中でクラブをやりました。
 わたしは、始めは、クラブってどういうのかなと思いました。
 わたしは、冬のクラブでは読書に入りました。読書が一番すきだからです。
 クラブに入る前は、ファーブル一さつぐらいしか読んでいなかったけれど、クラブに入ってからは、どんどん読みはじめました。
 伝記は今では十二さつぐらい読みました。一日でよみきれたり、二日で読みきれたり、三日でよんだり、十日もかかったのもありました。
 本の中で一番心にのこったといえばモーツアルトか、ファーブルです。
 モーツアルトは音楽かで、小さい時から、ピアノをひいたり、バイオリンをひいたりしました。
 そして、大きくなってから、モーツアルトは、自分の死の音楽を作りました。なんどもなんども血をはいたそうです。
 わたしは、モーツアルトはえらいんだなと思いました。
 ファーブルは、とてもこん虫ずきで一生虫とくらしたそうです。遠くの島にいって虫を調べたりしました。
 わたしならすぐにあきてしまったり、虫がいなければ、あきらめてしまうのにファーブルは、しんぼうづよいなあと思いました。
 虫のことを細かく研究したりしてえらいなあと思いました。
 これからも、たくさん本を読みたいと思います。

   鎌形小学校『三年生の文集』1975年(昭和50)3月


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