三年生になって、はじめてクラブに入った。
夏や秋の中ごろまでは、外でバトミントンやソフトをやっていたけれど、冬は、内の中でクラブをやりました。家(うち)の中でクラブをやりました。
わたしは、始めは、クラブってどういうのかなと思いました。
わたしは、冬のクラブでは読書に入りました。読書が一番すきだからです。
クラブに入る前は、ファーブル一さつぐらいしか読んでいなかったけれど、クラブに入ってからは、どんどん読みはじめました。
伝記は今では十二さつぐらい読みました。一日でよみきれたり、二日で読みきれたり、三日でよんだり、十日もかかったのもありました。
本の中で一番心にのこったといえばモーツアルトか、ファーブルです。
モーツアルトは音楽かで、小さい時から、ピアノをひいたり、バイオリンをひいたりしました。
そして、大きくなってから、モーツアルトは、自分の死の音楽を作りました。なんどもなんども血をはいたそうです。
わたしは、モーツアルトはえらいんだなと思いました。
ファーブルは、とてもこん虫ずきで一生虫とくらしたそうです。遠くの島にいって虫を調べたりしました。
わたしならすぐにあきてしまったり、虫がいなければ、あきらめてしまうのにファーブルは、しんぼうづよいなあと思いました。
虫のことを細かく研究したりしてえらいなあと思いました。
これからも、たくさん本を読みたいと思います。
鎌形小学校『三年生の文集』1975年(昭和50)3月