歯が グラグラゆれている。
なかなかとれない。
おもいきって とろうと思っても
手が いたくなるだけだ。
かがみを持ちだしてきて見る。
この歯が ピクッと
とれないかな。
それとも まほう使いが来て
まほうをかけて
とってくれないかな。
古い歯がとれて
新しい歯が でてくればいいのにな。
歯がとれれば
おとなの 強い歯になれるのにな。
なんでも食べられる
強い歯になれるのにな。
早くとれないかな。
鎌形小学校『三年生の文集』1975年(昭和50)3月
歯が グラグラゆれている。
なかなかとれない。
おもいきって とろうと思っても
手が いたくなるだけだ。
かがみを持ちだしてきて見る。
この歯が ピクッと
とれないかな。
それとも まほう使いが来て
まほうをかけて
とってくれないかな。
古い歯がとれて
新しい歯が でてくればいいのにな。
歯がとれれば
おとなの 強い歯になれるのにな。
なんでも食べられる
強い歯になれるのにな。
早くとれないかな。
鎌形小学校『三年生の文集』1975年(昭和50)3月
春になると きれいな
花が たくさんさく。
いろいろなかざりがつくれる。
くびかざりやゆびわなどが
たくさんつくれる。
花が たくさんさくと
にわが きれいになる。
はたけも花がいっぱいになる。
スカートも はけるから
春は 大すき。
鎌形小学校『三年生の文集』1975年(昭和50)3月
わたしたちの学校は
木ぞう校舎。
菅谷小学校は
鉄筋校舎。
わたしたちはなんで 鎌形小学校は
木ぞう校舎なのかと思う。
みんなは
鉄筋校舎になってほしいという。
だけどわたしは いまのままでいい。
遊ぶものが いっぱいあるからだ。
でも 一つだけさみしいことがある。
人数が少ないことだ。
それでも みんなとなかよく遊んだり
勉強もしっかりやっている。
やっぱりいまのままが いちばんいい。
二月二十七日(木)
鎌形小学校『三年生の文集』1975年(昭和50)3月
ぼくの ふでばこは
一年ぐらい つかっている。
ぼくのために はたらいて くれる。
もう
カバーが やぶけている。
中も きたなくなった。
あけるところも テープではってある。
ぼくのふでばこは かわいそう。
かばんの中で
いたいのを こらえている。
ぼくは おかあさんに
「ふでばこ買って」
というと おかあさんは
「だめだよ」という。
ぼくのふでばこは
まだ
ぼくのために はたらいてくれるから
がまんしよう。
鎌形小学校『三年生の文集』1975年(昭和50)3月