佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

厄介な問題に出会ったときは、少し身を引いて考える

2010-07-13 08:23:36 | リーダーの人間行動学
選挙結果が明らかになってから時間がたつにつれ、政治はますます昏迷の感が強まってきました。

どうやって法案を通すのか。また、そんな高度な芸当を幹事長をはじめとする民主幹部にができるのか?

参院選の民主敗北で再び「ねじれ国会」へ、部分連合を模索(トムソンロイター) - goo ニュース

与党枠組み考えてみると…新たな連携高い壁(読売新聞) - goo ニュース

まあ、いいでしょう。

こういうときは、少し現象から身をひいて、今後のことでも我々は考えましょう。

そのとき役に立つのがこれ。

先見力訓練法
佐藤 直曉
文芸社

このアイテムの詳細を見る



流れを読むことです。

民主の直接的な敗因は唐突に消費税論議をもちだし、それが菅総理が財務省と手を組んだと見られたこと。それによって、行政の無駄、財政削減は到底できそうもないと思われるようになった。それに加えて、地域主権などの改革は遅々として進んでいないことも、民主支持に疑念をもたせた。

結局、民主支持の一部がみんなの党に移行したということです。

きわめて簡単な図式です。

これをもう少し長期で考えてみると、

1)自民党のハコモノ政治、利益誘導政治、官僚依存政治が否定され、民主に期待が移った
2)その民主はバラマキばかりで、官僚に主導され、改革をどういう方向にもっていくのか見えない
3)それに対する対立軸でみんなの党に票が行った。

まあ、流れとしては健全です。

これからは紆余曲折はあろうとも、地域主権に基づく体制、中央集権体制の破棄、中央官僚制の打破に向かうのは間違いありません。

といっても、何年かかるか。10年くらいはかかるかもしれませんねえ。

これだから、先見力訓練法はいやだ。

この本の冒頭にも書いておりますが、いまAという人がaというコンセプトを信奉していて、世の中ではbというコンセプトの方がよさそうだ、ということになると……

Aがコンセプトをaからbに変えるのはかなり難しいのです。これまでのしがらみとかがありますから。

それで、社会全体で見ると、bというコンセプトを主張するBという人が選ばれるようになる。

これが歴史でたいてい起きることなのです。

だから、自民も民主も時代の潮流からすこしずつおいてけぼりになっていくだろう、ということが予測されます。

で、当面の話ですが、たぶんみんなの党を中核に、人が集まりだすのではないでしょうか。民主党も自民党も分裂して、その一部がみんなの党に合流していくのではないでしょうか。

そのなかに小沢さんがいるとなると、これまた厄介な問題になりそうですがね。

L研リーダースクールの人間行動学科で人間を見る力をつける訓練をしてみませんか。感受性について、自宅で学習ができます。


人気ブログランキングへ

にほんブログ村 経営ブログ 経営者へにほんブログ村



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。