「さとかず」の読書のススメ

シンガポールから送る独断的な読書録
(基本ルールとして、単行本は出版社名、文庫本は文庫シリーズ名を記載)

本日読了、「下流喰い 須田慎一郎」

2006-10-29 17:56:54 | 政治・経済
本日読了

「下流喰い 消費者金融の実態 須田慎一郎 ちくま新書」

最近のニュースを見ているとグレーゾーン金利問題は金利の一元化により決着しそうな中、手に取るにタイムリーなこの1冊、興味深く読み進みました。

政府・国会議員の役目は金貸しという仕事の存在をどう闇にもぐらないように、悲惨な目にあう人たちがいなくなるようにし、生活が立ち行かなくなった人たちに対して行政や立法によりどう救済できうるかの早急な行動と思います。
著者が書いているように、グレーゾーンの撤回が借りられなくなる人たちが生じるという消費者金融側の詭弁、これを一般の人たちが知ることが必要に思えました。

私達が肝に銘じておくべきは、高い金利で消費者金融から借りたちょっとしたお金が、悲惨な目にあう入り口だということでしょうか。

所得が少ない層がお金を借りることによってますます困窮を極めていく社会。それを後押しする消費者金融と、そう呼ばずに「サラ金」と呼びましょう!

とにかく格差のある社会は平和な社会ではないと思えます。

オススメの1冊、一読の価値ある本です。

*本体価格700円+消費税=>17.70シンガポールドルで購入

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