“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

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スコットランド きょう住民投票

2014年09月18日 09時40分33秒 | 臼蔵の呟き

<報道記事>スコットランド きょう住民投票 独立反対派4ポイントリード

スコットランドの英国からの独立を問う住民投票は18日に行われる。16日夜に発表された三つの世論調査は、いずれも反対が4ポイントリードしている。賛成が過半数になれば、1707年にイングランドに合併されて以来、307年ぶりの独立が決まる。

 英国の分裂は国際的な地位低下にとどまらず、通貨ポンドの急落による経済の混乱も懸念される。世界各地の独立運動にも影響を与えそうだ。

 投票は午前七時~午後十時(日本時間十八日午後三時~十九日午前六時)。開票結果は十九日早朝(同午後)には判明する見通し。スコットランド在住の十六歳以上が投票でき、97%にあたる四百二十八万五千三百二十三人が有権者の登録をした。

 世論調査では反対が大幅リードを保っていたが、八月以降、賛成が急伸。終盤になって大接戦となり、僅差が予想される。

 独立運動を率いるスコットランドのサモンド行政府首相は、今は英国庫に入っている北海油田の税収を元に、社会保障に手厚い「より公正でより豊かな国」づくりを理想に掲げ、実現には独立をと主張する。

 一方、反対の人たちは独立後の通貨や税収の行方を不安視。経済状況が悪化するとの懸念を強めている。

 スコットランドでは、産業の構造改革を進めたサッチャー政権(一九七九~九〇年)時代に中央政府への反発が強まり、九九年に自治議会が復活。二〇一一年には独立を公約にしたスコットランド民族党が議会選で勝利。英政府は翌年に住民投票の実施に合意した。

<毎日新聞>住民投票 社会二分

スコットランド独立を巡る論争

 独立の賛否を巡り揺れる英北部スコットランド。18日の住民投票を直後に控え、中心都市エディンバラでは賛成、反対両派がボランティア運動員を動員し、戸別訪問など徹底した「どぶ板」型運動を展開している。歴史的な投票に向けた過熱ぶりで社会は真っ二つに割れ、いずれが勝利しても深い傷痕を招く恐れを感じた。

 「何で独立に反対するんだ」−−。反対派の戸別訪問に同行中、小学生3人が運動員の周りをぐるぐる回りながらこう叫んだ。訪問先で賛否両派の運動員がかち合うことも多い。双方の訪問攻勢にうんざりし、投票の意思を尋ねる質問に「聞かないで」と突っぱねる人もいた。「独立に反対だが、誰にも言わないで。周りには知られたくない」と声を潜める別の住民のそぶりからは、地域住民を覆う緊張感が伝わる。

 17日は朝から曇り空で、時折雨が降った。独立賛成派の事務所で配布用の冊子を受け取ったグラスゴー生まれの電気技師、フラムさん(58)は「明日は待ちに待った日だ」と意気込む。英政府がイラク戦争に参戦したことで政府への不信を強めた。ニュージーランドから移住した経営コンサルタント、ガバンさん(62)も独立によって反核政策をとることに期待している。

 独立反対派も必死だ。16日夕、住宅街では10人のボランティアが2人1組で各戸をしらみつぶしに訪ねて回った。イングランドから運動に駆けつけたパターソンさん(31)は、グラスゴー出身の父と、ヨークシャー(イングランド)生まれの母を持つ。「私はあくまで英国人。独立はスコットランド、英国双方にリスクが大き過ぎる」と話す。

 スコットランドの独立を巡っては、核保有を中心とする安全保障や英通貨ポンドの扱いなどで、賛否両派の見解は真っ向からぶつかり合う。比較的恵まれた層は変化を嫌って独立に反対し、現状に不満を持つ層が独立を支持する傾向はあるものの、高所得者や高学歴者の中にも環境問題や反核政策への支持から独立を支持する人々がいる。

 さらに、イングランドで最近強まっている反移民、反欧州連合(EU)感情を受け、EU諸国などからスコットランドにやってきた移民の間には、独立を支持する傾向がある。ポーランド国籍で投票権を持つパレスチナ人のタクシー運転手、フセインさん(41)は「地域や民族が自分たちの意見を政策に反映させるには独立が重要だ」と話した。

 17日、幹線道路で「イエス(賛成)」のポスターを掲げていたガーディンスさん(62)は、英国で広がる貧富の格差への反発から運動に参加したという。だが、最近の賛否両派の対立について、「あまりに拮抗(きっこう)しているので双方が激しくののしり合うようになっている。どちらが勝っても、投票後には和解活動が必要になるだろう」と、かみしめるように話した。


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