こんにちは、蜂助です。今日は、瓦礫=ガレキ=がれき の話です。
広辞苑で「瓦礫」は、①瓦と小石 ②価値のないもののたとえ と書かれています。津波で大量に作られたのは本来の意味の瓦礫ではないですね。瓦や小石よりも、家や建物の破片である木やコンクリート、鉄、自動車や船、大木、衣服や布団・家具・おもちゃ・写真などの生活臭のあるものなど限りがありません。
私は瓦礫ということばにずっと違和感を持っています。ある若者が、瓦礫に「オモイデ」というルビを振ってというようなことを書いていました。すばらしい表現だと感動を覚えました。
石巻市の弁護士の庄司捷彦(しょうじかつひこ)さんと言う方が詩に書いています。私はこの詩が好きです。
墓 標
三月十一日
午後三時前後に
出来てしまった
たくさんのガレキたち
それは壊された家屋である
それは流された車である
それは陸に揚がった船である
これらがガレキと呼ばれるのは
すべてが持ち主の意志に反して
そこにあるから
すべてが元の容貌(かたち)を留めないで
そこにあるから
すべてが元のように使えない姿で
今ここにあるから
宅地に折り重なってここにあり
道路を占拠してここにあり
ガレキと呼ばれてここにある
それは喪われた街の残影
津波の前の 街の思い出
大漁の思い出
今はガレキと呼ばれている
失われた街の
失われた生命たちの
悲しい墓標
ガレキたち
(2011・4・19)
広辞苑で「瓦礫」は、①瓦と小石 ②価値のないもののたとえ と書かれています。津波で大量に作られたのは本来の意味の瓦礫ではないですね。瓦や小石よりも、家や建物の破片である木やコンクリート、鉄、自動車や船、大木、衣服や布団・家具・おもちゃ・写真などの生活臭のあるものなど限りがありません。
私は瓦礫ということばにずっと違和感を持っています。ある若者が、瓦礫に「オモイデ」というルビを振ってというようなことを書いていました。すばらしい表現だと感動を覚えました。
石巻市の弁護士の庄司捷彦(しょうじかつひこ)さんと言う方が詩に書いています。私はこの詩が好きです。
墓 標
三月十一日
午後三時前後に
出来てしまった
たくさんのガレキたち
それは壊された家屋である
それは流された車である
それは陸に揚がった船である
これらがガレキと呼ばれるのは
すべてが持ち主の意志に反して
そこにあるから
すべてが元の容貌(かたち)を留めないで
そこにあるから
すべてが元のように使えない姿で
今ここにあるから
宅地に折り重なってここにあり
道路を占拠してここにあり
ガレキと呼ばれてここにある
それは喪われた街の残影
津波の前の 街の思い出
大漁の思い出
今はガレキと呼ばれている
失われた街の
失われた生命たちの
悲しい墓標
ガレキたち
(2011・4・19)
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