“さるかに合戦”  臼蔵 と 蜂助・栗坊 の呟き

震災や原発の情報が少なくなりつつあることを感じながら被災地東北から自分達が思っていることを発信していきます。

陰膳(かげぜん)の話 その4

2012年04月03日 06時00分12秒 | 蜂助の呟き
こんにちは。蜂助です。これまでも何回か、コープふくしまの「陰膳方式」の食事の放射性物質濃度の話を紹介してきました。

大根1キロ当り〇〇ベクレルとか玄米1キロ当り△△ベクレルとか言ったって、どうもピンと来ません。だいたい味噌汁に入っていた大根が何グラムだったのかもわかりません。だから1キロ当たりと言われたって実感がわきません。

陰膳方式は、実際に家庭で食べているものを、家族の人数より1人分多く作ってもらい2日分6食の合計を測定してものです。測定も時間をかけて1ベクレルまでわかるようにしています。

237世帯で調査をし、95%に当る226世帯からは放射性セシウムは検出されませんでした。237世帯のうち11世帯から微量の放射性セシウムが検出されたに過ぎません。検出した世帯の中で最も数値が高かった家庭でも、国が4月からの新しい基準が出される数値と比べてもその13.6%にしかならないことがわかりました。

普通のものを当たり前に食べて、同じものだけを食べ続けないようにリスク分散をすれば放射性物質の体内への取り込みは問題がないということです。

ただし、先日、私が書いた「ふきのとう」や山菜、山獲りのきのこなどは別ですよ。それと、山の中の池や湖にいる魚も自治体のデータを見たり問い合わせてから食べないと危ないかもしれませんね。西日本は、これらも全く問題ないのではないでしょうか。


【日本農業新聞 3月28日 一面トップ】 (これはWeb版)

家庭の食事は安心  18都県で放射性物質の調査  日本生協連

日本生活協同組合連合会(日本生協連)は27日、東京都渋谷区の本部で、18都県の家庭の食事に含まれる放射性物質量の調査結果を発表した。放射性セシウムは、福島、宮城両県以外の家庭からは検出されなかった。また検出した中で最も高かった福島県の家庭でも、同じ食事を1年間食べ続けた場合の人体への被ばく線量は推計で、政府が4月から適用する食品の新たな年間許容線量1ミリシーベルトの13.6%とかなり低かった。日本生協連は、今回の結果で「組合員の不安を解消できると思う」としている。

 調査は、2011年3月の東京電力福島第1原子力発電所の事故で、放射性物質による食品の汚染に生協組合員が不安を感じているため、汚染の実態を把握し不安の解消につなげるのが狙い。

 岩手、宮城、福島、群馬、栃木、茨城、埼玉、東京、千葉、神奈川、新潟、長野、山梨、静岡、愛知、岐阜、三重、福岡の18都県の生協組合員237世帯を対象に11年11月14日~12年3月23日に行った。各家庭の2日分の食事(6食分と間食)を混合し、検出限界が1ベクレルのゲルマニウム半導体検出器で、1キロ当たりの放射性物質を測定した。

 検査の結果、放射性セシウムは、226世帯(95%)の食事からは検出されなかった。検出されたのは、福島県96世帯のうち10世帯の1~11.7ベクレルと、宮城県11世帯のうち1世帯の1ベクレルだった。この11世帯と同じ食事を1年間続けた場合、被ばく線量は推計0.019~0.136ミリシーベルトで、年間許容線量の1.9~13.6%だった。

 日本生協連の内堀伸健品質保証部長は、「全国で大規模な調査ができた。12年度も調査を続けるつもりだ」と話した。

 食品の基準値について政府は4月、年間許容線量1ミリシーベルトを基に、一般食品で現行の1キロ当たり500ベクレル(暫定規制値)を100ベクレルに厳しくする。


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